フィギュアの世界

フォローする

フィギュア女子は「トリプルアクセル時代」
プロスケーター・振付師 鈴木明子

(2/2ページ)
2019/1/14 6:30
保存
共有
印刷
その他

高難度の4回転ジャンプを成功させれば、高得点を獲得し大会で優勝できるだけの"爆発力"がある。だが、映像で確認すると、4回転を失敗してしまったときのリスクが大きく感じた。これからの成長に期待したい。紀平はトリプルアクセルを失敗した場合でも、そのほかの部分も一つひとつ確実に加点を積み重ねていくことによって、今シーズン結果を残している。

坂本、安定感ある演技が勝因

坂本花織(シスメックス)はショートプログラム、フリーともにミスがなく、安定感のある演技で勝利を勝ち取った。僅差の戦いになれば、1つのミスが大きく勝敗を分ける。大きなミスが少ない試合を着実に続けてきた結果、全日本選手権での評価につながったと思う。紀平とはまた違った持ち味やダイナミックなジャンプがある坂本がトリプルアクセルを跳んだら、どのようになるのか楽しみだ。

全日本選手権女子で初優勝した坂本(中央)。左は2位の紀平、右は3位の宮原=共同

全日本選手権女子で初優勝した坂本(中央)。左は2位の紀平、右は3位の宮原=共同

15位に終わってしまったものの、米国に練習拠点を移した本田真凜(JAL)は肉体改造に取り組み、以前はタイミングだけで跳んでいたジャンプにスピードが加わった。筋力がつくとスケーティングのスピードも変わる。身につけた筋力の使い方が発展途上のままシーズンを迎えてしまった印象がある。そのあたりのポイントを今後つかんだら、面白い存在になる。本田のコーチは、ネーサン・チェン(米国)も指導するラファエル・アルトゥニアンさん。彼女の成長も長い目で見守りたい。。

全日本選手権が4連覇で途切れた宮原知子(関大)、ロシア選手権で7位だったエフゲニア・メドベージェワも国内での代表争いが厳しいなか、根本から見直す改革に取り組んでいる姿も見られる。五輪の4年間のサイクルを考えたとき、さまざまな変化に対応し、見直さなければならない時期は必ずある。

私も長い競技生活の中で、よい時期と苦しい時期を経験してきたが、苦しい時期を乗り越えたときに成長があると感じた。選手は焦ることなく、一歩ずつ前に進んでほしい。そして、周りは温かく見守って応援したい。

「スポーツ」のツイッターアカウントを開設しました。

フィギュアの世界をMyニュースでまとめ読み
フォローする

  • 前へ
  • 1
  • 2
保存
共有
印刷
その他

電子版トップスポーツトップ

フィギュアの世界 一覧

フォローする
紀平はフリーで巻き返したが、SPの出遅れが響いた

 日本勢の金メダル2個、銀メダル1個と沸いたさいたま大会から5年。再びさいたまスーパーアリーナで行われたフィギュアスケートの世界選手権は、銀メダル1個にとどまった。だが、日本勢にとっては実り多く、これ …続き (3/30)

紀平はGPファイナルで、13年ぶりに日本選手として初出場初優勝を果たした=共同共同

 フィギュアスケートの世界では、五輪の翌シーズンに新しいスター選手や、大きなルール改正に伴ってこれまでにない戦い方をする選手が出てくることがある。今季はそれが顕著で、わかりやすい。紀平梨花(関大KFS …続き (1/14)

ジャンプにミスが出たが、高橋は高い演技構成点を獲得した=共同共同

 24日まで行われたフィギュアスケートの全日本選手権で男子2位に入った高橋大輔(関大KFSC)。2019年3月20~23日にさいたま市で開催される世界選手権の代表入りは辞退したものの、自分らしく4年ぶ …続き (2018/12/30)

ハイライト・スポーツ

[PR]