2019年3月21日(木)

18年首位は日産「ノート」、初の快挙も晴れぬ視界

ゴーン退場
自動車・機械
2019/1/10 12:30
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自動車販売の業界団体が10日発表した2018年の車名別の新車販売台数は、日産自動車の小型車「ノート」が登録車(排気量660cc超)で初の首位となった。独自のハイブリッド車(HV)技術「eパワー」の搭載モデルが好評で、ミニバン「セレナ」も4位。ただカルロス・ゴーン元会長の逮捕から客足は減りつつある。初の快挙にも視界は晴れない。

ノートが日産の国内販売をけん引する(東京日産自動車販売の田無西原店)

日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会の発表によると、18年の登録車販売でノートは13万6324台と前年から1.9%減らしたものの、2位のトヨタ自動車のHV「アクア」(12万6561台)を1万台ほど上回り、統計の残る68年以降で初めて日産車がトップに立った。軽を含む全体ではホンダの「N―BOX」が24万1870台と2年連続で断トツだった。

ノートとセレナ好調の原動力は16年の改良で搭載された「eパワー」だ。エンジンは発電のみに使い、電気自動車(EV)の様にモーターのみで走る。「eパワーは営業マンに自信を与えた商品だ」と、日産東京販売ホールディングスの酒井信也社長は強調する。

年明け3日の昼下がり。東京日産自動車販売の田無西原店(東京都西東京市)は三が日の休みにもかかわらず、来店客でにぎわっていた。今年最初に売れた車もノートだった。坂場典昭店長は「電動車は日産の強み。ゴーン元会長の話題も出るがお客さんは『販売会社には関係ない』と応援してくれている」と話した。

ただノートとセレナの快走は日産の抱える課題もあぶり出す。近年は国内での新車投入が減っており、ノートとセレナの他に登録車でトップ30に入ったのは多目的スポーツ車(SUV)「エクストレイル」(20位)のみと全体では停滞が目立つ。

ノートも車両自体の発売は12年で、古くなった感は否めない。日産は22年度までにEVとeパワーで計8車種を投入する方針で、今後どんな新車を出せるかが国内販売の浮沈を左右しそうだ。

さらにゴーン元会長に関する一連の問題が影を落とす。18年12月の日産の軽を含めた新車販売台数は、前年同月比2.8%減の3万6888台と5カ月ぶりに前年を割り込んだ。17年は無資格検査の問題で16年から2割近く減っていたにもかかわらず、さらに落ち込んだ。

日産プリンス西東京販売小平店の峯島真理子店長は「新規客が若干減った印象はある。問題が長期化せず、早くゴールに向かってほしい」。販売現場の思いは日増しに強まっている。(古川慶一)

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