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武田、時価総額トップ10入り シャイアー買収で 新株取引始まる

ヘルスケア
2019/1/10 10:37
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アイルランド製薬大手シャイアーを8日に子会社化した武田薬品工業。買収に伴い発行した新株の取引が10日の東京株式市場で始まった。活発に売買されたが、終値は前日と同じ4200円だった。発行済み株式数が2倍となったことで、時価総額は約6兆6000億円とKDDIソニーに次ぐ東証1部の9位となった。市場で懸念されていた旧シャイアー株主による売却の影響もとりあえずは限定的となっている。ただ今後の株価見通しについて市場関係者の見方は分かれている。

武田のウェバー社長は株価回復に自信を見せている

武田のウェバー社長は株価回復に自信を見せている

10日の武田株は前日比1%高の4223円で取引が始まった。前日比で下げに転じる場面もある一方、4355円まで上昇する場面もあった。売買代金は883億円と前日に比べ約5割増え、東証1部の首位だった。

武田は国内企業として過去最大の6兆円強の買収に伴い、対価として約7億7030万株の株式を新たに発行してシャイアー株主に割り当てた。2018年3月末時点で7億9468万株だった発行済み株式数は約2倍に増加した。旧シャイアー株主が順次受け取った武田株は10日から売買できるようになった。

買収成立前にはヘッジファンドが「武田売り・シャイアー買い」の持ち高を積み上げていたとされる。統合比率を基に武田株を割高、シャイアー株を割安と判断した裁定取引だ。それも18年12月の臨時株主総会で買収計画が承認されると一巡。足元では「武田株を空売りしていた短期筋の買い戻しも入っている」(松井証券の窪田朋一郎氏)との見方もある。

今後の株価について市場で警戒されているのが「フローバック(逆流)」だ。旧シャイアーの株主は5割超がグローバルな機関投資家だった。その中には投資対象を欧州株や米国株に限定しているファンドも少なくなく、受け取った武田株を売却する可能性がある。対応策としてニューヨーク証券取引所に米国預託株式を上場したが、一定のフローバックは発生するとの見方が多い。

一方で、国内の株式指数への組み入れが需給面での好材料になるとの見方もある。東京証券取引所は東証株価指数(TOPIX)への新株の組み入れについて、市場への影響が大きいとして、1月末と2月末の2回に分ける異例の対応を発表している。組み入れに合わせ、指数連動で運用する「パッシブ投資家」の買いが見込まれ「需給で崩れた株価が需給で回復する」(SMBC日興証券の中沢安弘氏)との指摘もある。

武田新会社の連結売上高は3兆円を超え、世界8位の巨大製薬会社になった。これまで株価指標はアステラス製薬第一三共といった国内大手と比べられてきたが「今後はグローバル大手と比較していく必要がある」(モルガン・スタンレーMUFG証券の村岡真一郎氏)。QUICK・ファクトセットによると、武田の予想PBR(株価純資産倍率)は1.7倍とスイス・ロシュ(6.4倍)や米ファイザー(3.9倍)を大きく下回る。「海外メガファーマと比べた割安感から買われる」(アナリスト)との声もある。

武田は新会社の業績見通しを5月の19年3月期決算発表で明らかにする方針。財務面では買収額のうち3兆円超を借り入れや社債で調達したため、純有利子負債は5兆4000億円規模と18年3月末時点と比べ8倍に急拡大した。財務悪化や1株利益の希薄化への懸念が根強い上、「シナジー効果が不透明で買いは入れにくい」(国内ファンドマネジャー)と冷静な見方もある。

武田株は買収検討が表面化した18年3月から2割超安い水準にとどまる。「新会社のファンダメンタルズが評価されれば株価は必ず回復する」――。クリストフ・ウェバー社長は強い自信を見せる。名実ともに主要銘柄となった「新武田株」の航海が始まった。

(阿部真也)

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