米環境長官にウィーラー氏、石炭業界の元ロビイスト

2019/1/10 7:48
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【ワシントン=中村亮】トランプ米大統領は9日、空席となっている米環境保護局(EPA)長官にアンドリュー・ウィーラー長官代行を指名した。同氏は石炭業界のロビイスト出身で、化石燃料の活用拡大などに向け環境規制の緩和を進める公算が大きい。地球温暖化対策に消極的なトランプ氏の意向を反映した。

ウィーラー氏は2018年4月にEPA副長官に就任。プルイット前長官が公費の無駄遣いなどを理由に退任した後、18年7月に長官代行となった。今回の長官就任には議会上院での承認が必要になる。

ウィーラー氏は発電所の新設時に求める環境基準を緩めて石炭の利用を促進。オバマ政権が州ごとに定めた二酸化炭素(CO2)の排出量の削減目標を撤廃する案をまとめた。

トランプ氏は18年11月の中間選挙前にウェストバージニア州などを訪れて、環境規制緩和による石炭産業の復活を訴えていた。規制緩和で原油や石炭の生産が増えれば米国民の雇用増につながると考えており、規制緩和派のウィーラー氏をEPA長官に指名したとみられる。

野党・民主党内には20年の大統領選をにらんでトランプ氏に対抗し、環境保護を求める声が根強い。上院の公聴会では、民主党がウィーラー氏に環境政策の方針について厳しく追及するとみられる。

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