日欧EPA軸に自由貿易推進 日蘭首脳会談
G20での協力確認

2019/1/10 5:17
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【ロッテルダム=三木理恵子】欧州訪問中の安倍晋三首相は9日夜(日本時間10日未明)、オランダのルッテ首相とロッテルダムで会談した。日本と欧州連合(EU)との経済連携協定(EPA)を軸に自由貿易を推進する方針を確認した。英国のEU離脱(ブレグジット)を巡っては「合意なき離脱」を回避すべきだとの立場で一致した。

9日、ロッテルダムで記者会見する安倍首相とオランダのルッテ首相=AP

安倍首相は会談後の共同記者会見で「より公正なルールを打ち立て、自由貿易を深化させていくべきだ」と述べた。世界的に保護主義が台頭するなか、2月に発効する予定の日欧EPAを軸に自由貿易を進める意向を示した。6月に大阪で開く20カ国・地域(G20)首脳会議では自由貿易に加え、経済成長や格差是正を進める議論を主導すると強調した。オランダは招待国として参加する。

両首相は英国のEU離脱プロセスが円滑に進むよう求めることも確認した。英国は昨年末から延期していたEUとの離脱協定案の議会採決を来週に実施する方針だ。安倍首相は「世界経済に与える影響が最小限となるよう、透明性、予見可能性、移行期間設置による法的安定性の確保が不可欠だ」と指摘した。

日本政府によると、ルッテ首相は日本が国際捕鯨委員会(IWC)から脱退を決めた経緯について説明を求めた。安倍首相は商業捕鯨を再開する海域を日本の領海と排他的経済水域(EEZ)に限定することなどを説明したという。

北朝鮮問題も協議した。北朝鮮が保有する核・弾道ミサイルの「完全で検証可能かつ不可逆的な廃棄(CVID)」の実現に向けて連携する。安倍首相は北朝鮮による日本人拉致被害者の早期帰国に関しても協力を求めた。

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