2019年2月19日(火)

フィリピン、配車サービス大手ゴジェック参入に「待った」
外資規制で

東南アジア
アジアBiz
2019/1/9 21:00
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【マニラ=遠藤淳】フィリピンの陸運事業規制委員会は9日、インドネシア配車サービス大手のゴジェックが提出した参入申請を承認しない決定を下したことを明らかにした。地場資本を60%以上とするよう定める規制にゴジェック子会社が反していることが理由。ゴジェックは、予定通りにはフィリピン市場参入ができなくなり、戦略の見直しを迫られそうだ。

ゴジェック不承認で、フィリピンでは「グラブ」の1強が続きそうだ=ロイター

参入を申請していたのはゴジェックのフィリピン子会社のベロックス・テクノロジー・フィリピン。陸運規制委は2018年末、同社が提出した申請内容では、市場参入を認めない決定を下したもようだ。デルグラ委員長は日本経済新聞の取材に「フィリピン企業であることを求める要件を満たしていない」と述べた。

フィリピンの憲法では、公共サービスを提供する企業はフィリピン人が60%以上を出資するよう定め、配車サービスは公共サービスに分類されている。地元メディアによると、ベロックスはゴジェック傘下のシンガポールの持ち株会社が株式の99%超を保有している。

ゴジェックは「当局とは協議を続けていく」とコメントした。陸運規制委によるとベロックスは不服の申し立てが可能。条件をクリアすれば参入機会は残される。

フィリピンでは料金が明確で比較的安全な配車サービスの人気が高まっている。だが、18年4月に東南アジア最大手のグラブ(シンガポール)が米ウーバーテクノロジーズの事業を統合し、市場をほぼ独占した。グラブのフィリピン子会社は地場資本が60%を占め、外資規制はクリアしている。アジア周辺国でグラブと競うゴジェックの参入が認められなかったことで当面、フィリピンではグラブの1強が続く。

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