キリン、消費増税にらみ「本麒麟」刷新

2019/1/9 14:40
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キリンビールは9日、2018年発売した第三のビール「本麒麟」を刷新すると発表した。採用しているドイツ産ホップを増量し、コクをより強めた。低価格な第三のビールでビールに近い味わいで支持を広げており販売が好調に推移している。10月の消費増税をにらみ、商品の刷新により販売の勢いを強め、節約志向を強める消費者を取り込みたい考え。

 キリンビールの布施社長は9日、「本麒麟」などの刷新を発表した。

9日の事業方針発表会で発表した。本麒麟は、爽やかで上質な苦みが特徴のドイツ産ホップを一部使い、自社での伝統的な低温熟成の期間を長くすることで雑味を削減。コクや飲み応えのある味わいに仕上げた商品だ。自社の過去10年の新商品で最も売れている。

1月中旬の製造分から順次、切り替える。店頭での想定価格は350ミリリットル入りで従来の145円前後から変わらない。19年の販売で1380万ケースと、前年に比べて約5割増やす計画だ。

主力ビール「一番搾り」も刷新する。主な素材であるホップの配合を工夫した。雑味のない麦のうまみとホップの風味が調和し、飲み飽きない味わいが強まったという。4月上旬の製造分から順次、切り替える。店頭想定価格は従来と同じ224円前後。19年には前年比4%増の3080万ケースの販売をめざす。

今回の発表は大きな新商品はなくリニューアルが中心だ。同日、記者会見した布施孝之社長は「主力ブランドに集中投資し、絞りの効いたマーケティングを続ける」と強調。消費増税や2026年までに実現するビール系の酒税一本化で激変する競争環境をにらみ既存ブランドを強化する。

19年はビール系全体の販売で18年に比べて2%増の1億3780万ケースの販売をめざす。18年は17年比5%増の1億3510万ケースだった。

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