2019年6月18日(火)

トルコ大統領、米補佐官発言「受け入れ不可能」
クルド人勢力保護の条件に反発

2019/1/8 21:25
保存
共有
印刷
その他

【イスタンブール=佐野彰洋】トルコのエルドアン大統領は8日、シリアのクルド人勢力をトルコが攻撃しないことを米軍撤退の条件に挙げた6日のボルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)の発言を「受け入れは不可能だ」と批判した。「シリアでの軍事作戦の準備がおおむね完了した」とも述べ、単独の軍事行動も辞さない姿勢で米国をけん制した。首都アンカラでの演説で語った。

イスラエルからトルコに入ったボルトン氏は8日、アンカラでトルコ大統領府のカルン報道官(上級顧問も兼務)と会談したが、シリア撤退を巡る調整は不調に終わったもようだ。トルコメディアによると、当初予定されていたエルドアン氏とボルトン氏の会談は見送られた。

米国が過激派組織「イスラム国」(IS)掃討を巡り支援してきたシリアのクルド人勢力について、トルコは国内の非合法武装組織と同じ「テロリスト」とみる。同勢力の扱いは米トルコ関係悪化の最大の要因となってきた。

トランプ米大統領は2018年12月にシリアに駐留する2000人規模の米部隊撤退を表明したが、米議会や同盟国の反発に直面し、即時の撤退から「ゆっくりと」へとペースを修正させていた。

シリアとの国境地帯の安全を確保したいトルコにとって、ボルトン氏が新たに突きつけた条件は受け入れが極めて困難だ。エルドアン氏は「トランプ氏との明確な合意にもかかわらず、異なる意見が出ている」と反発。今後、トランプ氏との電話協議で事態の打開を狙う方針だ。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報