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忘れた記憶、めまいの薬でよみがえる可能性 北大など

北海道大学の野村洋講師と東京大学の池谷裕二教授らは、めまいの薬を服用すると忘れていた記憶を思い出しやすくなる可能性があることを突き止めた。20代の男女38人で試したところ、薬を飲むと正答率が上がった。記憶の仕組みの解明や認知症などの治療に役立つ。

米科学誌バイオロジカル・サイカイアトリー(電子版)に8日発表した。

研究には京都大学の高橋英彦准教授(精神科医)も協力した。服用したのはメニエール病など強いめまいの治療に使われる「ベタヒスチンメシル酸塩」(成分名)。

1週間前に見せた写真の内容を聞いたところ、実験の30分前に通常の処方量の約10倍の薬を飲むと、正答率がわずかに上がった。飲まないときの正答率が約25%と低かった人は、服用すると50%程度まで向上した。

ベタヒスチンを飲むと脳内で情報伝達に使われるヒスタミンという物質が大量にできる。薄れて伝わりにくくなっていた記憶の信号が強まり、思い出せるようになったとみている。

池谷教授は「思い出せなくても、記憶は脳内に残っていることが確かめられた」と説明している。

ベタヒスチンはアレルギー症状や胃潰瘍などを悪化させる副作用があるが、約10倍の処方量でも安全性に問題はないという。ただ医師の指示なしに服用するのは安全性に問題があるとしている。

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