2019年3月25日(月)

一枚上手の相撲論(浅香山博之)

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若手力士に物足りなさ もっと稽古してはい上がれ

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2019/1/11 6:30
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大相撲初場所が13日、両国国技館で初日を迎える。2018年の土俵は30代の3横綱の休場が相次ぎ、初優勝を果たした力士が3人に上った。「世代交代」の声も出ているようだが、19年期待の若手について語りたい。

御嶽海と貴景勝、優勝で自信

大関に近い力士は誰かと聞かれれば、やはり昨年初優勝した小結の御嶽海(26)と関脇の貴景勝(22)の2人の名をあげたい。相当な実力がなければ賜杯を抱くことはできない。2人が優勝したのはいずれも3横綱が休場していた場所だが、大関以下、上位総当たりとなる三役の地位でつかんだのだから、自信になっているはずだ。横綱、大関にちょっと張られるとびびってしまう力士が目につくなか、2人に共通するのは上位戦になるほど力を出せる強い精神力だ。どんな相手にも決して怖がらず、逆に燃えるタイプ。そういう力士の方が強くなるし、伸びていく。ちょっとした努力や工夫で、すぐに大関に上がれるだけの実力はある。

特に先場所優勝した貴景勝は引き技もたまにあるが、基本的には前に出ることを考えたうえでの引きだ。前に出られなかったところで引き、それでも相手が崩れなければまたそこから攻める。相手を呼び込むような引きで墓穴を掘ることがまずない。引いて崩して前に出る。体は小さいが、なかなかまわしを取られないし、差させない。四つ相撲からすれば、やりにくいことこの上ない。あとは押す力がさらにつけば本当に強くなれるし、余計なことをしなくても勝てるようになる。御嶽海も、幕内上位に定着する力士があまりいないなか、12場所連続で三役を務める安定感がある。相撲センスという絶対的な素質を持っていると思う。

九州場所初日、稀勢の里(左)を攻める貴景勝。優勝は自信になったはずだ=共同

九州場所初日、稀勢の里(左)を攻める貴景勝。優勝は自信になったはずだ=共同

期待の3番手は、貴景勝のライバルである阿武咲(22)。故障もあって少し伸び悩んだが、前に出る馬力もあるし、一気に攻めきれる力がある。怖がらないで思い切って相撲を取れるのもいい。25歳前後までを若手とするなら、あとは北勝富士(26)、朝乃山(24)、豊山(25)。何をしてくるか読めない阿炎(24)、不器用だけれど前に出る気持ちが伝わってくる輝(24)も面白い存在だ。十両なら貴源治(21)、若隆景(24)、炎鵬(24)。幕下まで目を広げれば、大横綱大鵬さんの孫で元関脇貴闘力関の息子、納谷(18)、元横綱朝青龍関のおいの豊昇龍(19)、先代の佐渡ケ嶽親方(元横綱琴桜)の孫で佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)の息子である琴鎌谷(21)の3人は話題性もあるし将来が楽しみ。彩(26)や竜虎(20)、若元春(25)も有望株だ。

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