2019年6月26日(水)

米インテル、19年末に10ナノ品のCPU 遅延続きようやく

2019/1/8 13:57
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【ラスベガス=佐藤浩実】米インテルは7日、回路線幅を10ナノ(ナノは10億分の1)メートルに狭めて処理性能を高めたCPU(中央演算処理装置)を2019年末までに発売すると発表した。これまで量産体制を確立するのにてこずり計画の先送りを続けてきたが、2年遅れで量産のめどがついた。ただ業界ではすでに7ナノ品のCPUもあり、競争力を維持できるかは課題も残る。

家電・技術見本市「CES」に先立つ記者発表で、グレゴリー・ブライアント上級副社長がノートパソコン向けのCPU「アイスレイク」を披露した。半導体は一般的に微細化が進むほど性能が高まり、新CPUでは人工知能(AI)を用いたデータ解析や画像処理性能などが向上する。

19年の年末商戦にはデル・テクノロジーズなどが新CPUを搭載したパソコンを発売するという。データセンター向けのCPUについても同時期に10ナノ品を出す。

インテルは当初、17年に10ナノ品の量産を始める計画だった。ただ、量産プロセスをうまく確立できず、これまでに何度も計画の見直しを余儀なくされてきた。株価停滞の一因にもなってきた。ようやく歩留まりを安定させるめどがたち、CESに合わせての製品発表にこぎつけた。

もっとも、CPUで競合するアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)は19年に回路線幅が7ナノメートルの製品を出す計画。スマートフォン業界では台湾・TSMC(台湾積体電路製造)に生産を委託する米アップルが18年秋に発売した機種で7ナノメートルのプロセッサーを搭載し始めている。インテルはパソコンやデータセンターでは今も8割超のシェアを持つものの、遅れを繰り返した10ナノメートルはすでに最先端品ではなくなっており、課題は残る。

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