2019年1月17日(木)

トヨタ、自動運転技術を外部提供 世界標準めざす

自動車・機械
2019/1/8 11:36
保存
共有
印刷
その他

【ラスベガス=押切智義】トヨタ自動車は7日、自動運転技術を外部に提供する考えを明らかにした。ドライバーの運転をサポートする「ガーディアン」と呼ぶ技術を開発しており、これを他の完成車メーカーなどに提供する。多くの企業に採用してもらい技術の標準化を目指す。自動運転を巡りデータ獲得競争が厳しくなる中、米IT(情報技術)大手に対抗する狙いもあるとみられる。

トヨタ自動車が発表した新型の自動運転実験車「TRI-P4」(7日、米ラスベガス)=目良友樹撮影

トヨタ自動車が発表した新型の自動運転実験車「TRI-P4」(7日、米ラスベガス)=目良友樹撮影

世界最大の見本市「CES」に合わせた会見で人工知能(AI)研究子会社であるトヨタ・リサーチ・インスティテュート(TRI)のギル・プラット最高経営責任者(CEO)が登壇。この場で「私たちはガーディアンを開発し、作り込もうとしている。そして業界の中にも提供していければと思う」と語った。

トヨタは自動運転の開発では完全自動運転にあたる「ショーファー」に加え、運転支援技術であるガーディアンを開発している。各種センサーなどでドライバーの状況を観察し、危険な状況では運転を代わり、事故を防ぐ技術だ。トヨタは20年以降、高速道路や一般道での自動運転技術を実用化させる計画で、これらにも応用されていく。

ガーディアンは別の自動運転システムの判断が誤っている場合、これを補正して事故を防ぐ用途も想定されており、配車サービスなど様々なサービス用途で使える自動運転車「イー・パレット」でも採用される計画。実用化を見据えて、米ウーバーテクノロジーズとは共同開発も実施している。ウーバーのシステムが積んだ車両にトヨタのガーディアンも載せて、二重チェックする仕組みだ。

今回は車両も含めた提供ではなく、システム自体も外販を検討する内容だ。幅広く自社の安全技術が浸透すれば、自動運転などのデータ収集でも有利になりやすい。米グーグル系のウェイモや米ゼネラル・モーターズ(GM)子会社のGMクルーズなど異業種も巻き込み自動運転システムの開発が激しくなる中、これに対抗する狙いがあるとみられる。

日経電子版が2月末まで無料!いつでもキャンセルOK!
お申し込みは1/31まで

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報