吾輩は「猫城主」である 備中松山城、すみ着き人気

2019/1/8 10:04
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「天空の山城」として知られる岡山県高梁市の備中松山城にすみ着いた1匹の猫が「城主」となって人気を集めている。愛らしく振る舞う「猫城主」目当てに国内外から多くの人が訪れ、西日本豪雨で激減した観光客の回復に一役買っている。

 備中松山城のベンチでくつろぐ猫城主の「さんじゅーろー」(岡山県高梁市)=同市観光協会提供・共同)

猫の名は「さんじゅーろー」。備中松山藩出身で新選組隊士の谷三十郎にちなむ。3歳の雄で、豪雨後の昨年7月14日、飼われていた高梁市の難波恵さん(40)の自宅から逃げ出した。1週間後、直線距離で約6キロ離れた備中松山城の広場で管理人の男性が発見。やせ細っており、餌をあげているうちにすみ着くようになった。

「城の招き猫になってくれるはず」。城を管理する市観光協会の相原英夫事務局長は、愛くるしく人懐っこいさんじゅーろーをPR大使にしようと思い付いた。10月中旬、近所の人から連絡を受けた難波さんが引き取りに来たが、話し合いの末、協会が譲り受けることに。猫城主として12月16日、正式にデビューした。

日中は事務所内の寝床を離れて、城内の岩やベンチの上でくつろぐ。誰にでも臆することなく近づき、愛嬌(あいきょう)をふりまく堂々とした姿はまさに城主そのものだ。

さんじゅーろーの貢献もあり、豪雨の影響で落ち込んでいた来場者数はぐんぐん回復。10月には前年の同月を上回った。相原事務局長は「客足を呼び戻してくれた救世主。城の新たなシンボルとして大切にしていきたい」と話している。〔共同〕

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