2019年6月21日(金)

仏、無届けデモの処罰強化へ 「黄色いベスト」運動に対応

2019/1/8 9:43
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【パリ=白石透冴】フランスのフィリップ首相は7日、無届けのデモを処罰する新法を作る意向を明らかにした。蛍光の黄色いベストを着て集まる反政権運動「黄色いベスト」が2018年11月以来収まらず、参加者による傷害事件などが相次いでいるため。参加者との対立を激しくする懸念もある。

フィリップ氏は仏テレビTF1で「デモの自由を保障するなら、法制も整えなければいけない」などと述べた。新法を2月上旬にも議会に諮る考えだ。破壊活動のためだけに来る人物の参加も規制する見通しだ。

フランスではデモを事前に届け出る必要があるが、黄色いベストの参加者は無届けのデモを続けている。現在の法制ではこうしたデモを十分に取り締まれないとの指摘があった。

フィリップ氏は「治安部隊の増員を決めた」とも語り、再び警戒態勢を強める方針を示した。5日のデモでは政府庁舎に車が突入して扉を壊すなど、過激な行動が止まっていない。

黄色いベストの運動は当初燃料増税に反対するデモとして始まったが、現在はマクロン政権全体への不満を持つ人が集まっている。政府は18年12月に最低賃金引き上げなどの生活支援策を打ち出して沈静化を狙ったが、収束に至っていない。

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