社保議論てこ入れ 諮問会議民間議員に竹森氏と柳川氏

2019/1/7 18:58
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政府は7日、経済や財政政策の司令塔となる経済財政諮問会議の民間議員に、慶応大の竹森俊平教授(62)と東大の柳川範之教授(55)を内定したと発表した。竹森氏は国際経済、柳川氏は経済成長と雇用が専門。日本経済を大きく左右する国際経済の動向や社会保障制度について、知見のある学者をメンバーに加えて議論をテコ入れする。

経済財政諮問会議の民間議員になる竹森俊平氏(左)と柳川範之氏

諮問会議は安倍晋三首相を議長に、経済財政や予算編成などの基本方針を審議する会議だ。茂木敏充経済財政・再生相は7日の記者会見で「給付と負担のあり方を含めた社会保障制度改革」が重要な課題と指摘。柳川氏は「経済成長と社会保障をどう両立するかという点で研究成果を上げている」として社保改革の議論に期待した。

柳川氏は7日、日本経済新聞に「日本経済の底力を付ける必要がある。そのためには雇用改革が重要」と語り、財政再建を進めるためにも経済の底力を高める方法を議論するとした。

社会保障改革と並ぶ重要なテーマが経済のグローバル化だ。米中を中心とした貿易戦争が長期化するなか、国際経済の専門家が不可欠との判断から竹森氏に白羽の矢が立った。

竹森氏は7日、日本経済新聞に「不透明な時代。安倍政権が何を目指すのか、政策の根拠は何かがはっきり示せるような議論をする」と抱負を述べた。米国を除く11カ国の環太平洋経済連携協定(TPP)の発効や外国人労働者の受け入れなど、足元で日本政府は「オープンな経済を前面に出した」とも分析。こうした政府の方向性を、諮問会議の議論などを通じて広く共有する必要性を訴えた。

諮問会議の民間議員は4人で、任期は2年。竹森氏、柳川氏と入れ替わりで学習院大の伊藤元重教授と日本総合研究所の高橋進チェアマン・エメリタスは退任する。経団連の中西宏明会長とサントリーホールディングスの新浪剛史社長は留任する。

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