2019年1月16日(水)

武田ウェバー社長「血液製剤で成長」 買収完了へ会見

ヘルスケア
2019/1/7 14:36
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武田薬品工業は7日、アイルランドの製薬大手シャイアーの買収に関して、都内で記者会見を開いた。買収は8日に完了する予定で、世界8位となる巨大製薬企業が誕生する。クリストフ・ウェバー社長は「バイオ医薬品のリーディングカンパニーを目指す」とあいさつ。統合後の成長について自信をみせた。

記者会見する武田薬品工業のクリストフ・ウェバー社長(7日午前、東京都中央区)

買収後の連結売上高は313億ドルとなり、地域別ではこれまで3割程度だった米国売上高比率が49%に上昇する。日本の比率は3割から18%に低下するが「世界80カ所に拠点を持ち、グローバルな研究開発型の企業になる」(ウェバー社長)。シャイアーの高収益製品を手に入れることで利益率が今まで以上に高まるメリットを強調した。

研究開発の重点領域については、従来のがん、消化器、中枢神経の3つに加え、成長分野であるワクチンと、シャイアーが強みを持つ希少疾患、血漿(けっしょう)分画製剤(血液製剤)が加わる。これらの計6分野に注力し、革新性の高い製品候補を取りそろえていくと説明した。

シャイアーから取得する血液製剤には特に期待をかけているといい、「(買収によって)武田は血液製剤で世界のトップ3に入る。将来的に有望な領域であり、製造面への投資継続が重要だ」と力を込めた。血液製剤の製造や販売などのチームは引き続きシャイアーの人材が中心となることも明らかにした。

買収完了後の新会社が保有する新薬候補については、「後期段階の開発品が合計21(武田が12、シャイアーが9)に上る。これこそが将来の成長を担っていくだろう」と自信をみせた。

総額297億ドルに及ぶ資金調達については「非常にうまくいった。今後はこの有利子負債を急速に引き下げていくことが可能だ」とし、投資適格信用格付けを維持できると説明した。今後予定している資産売却も合わせ、投資家が懸念している財務リスクが改善に向かうとの見通しを話した。

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