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米移籍を希望 夢膨らむ「メジャーの菊池涼介」
編集委員 篠山正幸

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2019/1/8 6:30
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日本で育った選手がメジャーに旅立つのを見るのはうれしくもあり、寂しくもある。しかし、そうした感情を超え、この人だけは最高峰の舞台でプレーする姿を一度はみたい、という選手もいる。このオフの契約更改で、将来のポスティングシステムによる米移籍の希望を表明した広島・菊池涼介(28)が、その一人だ。

菊池はオフの契約更改で将来のポスティングシステムによる米移籍希望を表明した=共同

菊池はオフの契約更改で将来のポスティングシステムによる米移籍希望を表明した=共同

メジャー仕様のマツダスタジアムという舞台設定もあってか、菊池の動きは試合前の練習から、日本人離れしたにおいを漂わせている。

自由自在の動きのベースには…

あえてバウンドに合わせることなく捕球するように見えたり、軽業的なバックハンドのグラブトスをしてみたり。よほどの非常時で、いちかばちかのときでないと、実戦ではやらないような動きも混じるが、日ごろの「遊び」が、自由自在の動きのベースになっているようだ。

メジャー、特に中南米系の選手の中にはグラブの背を使って、仲間とバレーボールのような遊びをしてみたり、マリナーズ・イチローのような背面キャッチを披露したりする姿も見受けられる。

それらに技術的な意味があるとはいえないかもしれないが、型にとらわれずに動くという「心の構え方」につながっているのかもしれない。彼らと同様の「ラテン系」とでも表現したくなる楽しげな調子を、菊池の動きは帯びている。

そのリズムとテンポで「もう一度やれといわれてもできないようなプレー」と自ら語るような、伝説的プレーをいくつも残してきた。数え上げればきりがないが、昨季でいえば、巨人とのクライマックス・シリーズ第3戦で、ケーシー・マギーの右前へ抜けようかという当たりを、それこそ右翼の前まで追いかけて捕り、刺したのも信じられないようなプレーだった。

2017年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では数々の美技でピンチを救い「米国に行けた(ベスト4入りできた)のは菊池のおかげ」(当時の投手コーチの権藤博さん)。

昨季、パ・リーグの二塁手として、ゴールデングラブ賞を獲得したロッテ・中村奨吾は菊池の守備について「ああいう野性的で、超人的な動きはできない」と語っていた。

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