山手線で自動運転 発車ボタン押すだけ、実験公開

2019/1/7 7:09
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ボタンを押すと自動で発車――。JR東日本は7日未明、電車を自動運転の状態で走らせる実験を山手線で報道陣に公開した。発車から加速や減速、停車までを自動制御できる専用装置「ATO」を載せた電車で、それぞれの性能や乗り心地の良さなどを確かめた。2027年までに実用化にこぎ着けたい考えで、将来の運転士不足に備える。

6日の終電後、山手線(全長34.5キロ)の最新型車両「E235系」で試験走行した。自動運転は同社初。2018年の暮れから試験走行を始めており、今回、報道陣に初めて公開した。

運転士がアクセルなどの操作レバーではなく発車用ボタンを押すと、電車が動き始め、次の駅に到着すると停止位置に自動で止まった。乗務員が駅間の所要時間を計測し、定刻通りに着けたかなどを確認していた。

JR東日本が公開した自動列車運転装置を備えた山手線の車両(7日未明、東京都品川区)

JR東日本が公開した自動列車運転装置を備えた山手線の車両(7日未明、東京都品川区)

実験担当の運輸車両部の得永諭一郎・担当部長は「解決すべき課題は多いが、高度な自動運転を目指す第一歩だ」と意気込みを語った。踏切内や駅間で緊急停車しなければならない場合、安全に止まれるかどうかなどの課題も残っている。

自動運転を巡っては、東京・台場を走る「ゆりかもめ」や神戸市のポートライナーなどで導入されている。しかし、1日に530万人(16年度)が乗車する山手線のような巨大な路線で自動運転の実現を目指すケースは珍しい。

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