新千歳空港、雪で欠航相次ぐ Uターンの帰省客足止め
(更新)
北海道の新千歳空港が5日、大雪に見舞われ、午後11時半現在で発着する105便が欠航、114便に遅れが出た。年末年始を故郷や行楽地で過ごした人たちのUターンラッシュがピークを迎えており、航空各社のカウンターの前には長い列ができた。

国土交通省新千歳空港事務所によると、5日夕方以降、急な降雪で2本の滑走路のうち1本ずつを一時閉鎖して除雪作業をした。航空各社によると、5日は多くの便が予約で満席となっていた。札幌管区気象台によると、新千歳空港の午後8時現在の積雪量は22センチ。空港がある千歳市には同日午前6時50分ごろから大雪注意報が出ていた。

足止めされた帰省客らは大きな荷物を抱えて疲れた様子で、航空会社職員に「早く対応して」と詰め寄る人もいた。札幌市に観光に来ていた静岡県磐田市の会社員、牧野遼さん(27)は、羽田行きの便が欠航になり「今後どうするかを考えなければいけない」と肩を落とした。

空港で一夜を過ごさざるを得なくなった人も多く、職員が配布した毛布にぐったりした様子で横になっていた。家族4人でスキーに訪れた東京都練馬区の会社員、佐藤大祐さん(44)は「近くのホテルは予約でいっぱい。今日はここに泊まるしかない」と話した。
〔共同〕
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