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立ちはだかるプロの壁 根尾らはどう乗り越える?
スポーツライター 浜田昭八

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2019/1/6 6:30
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プロ野球入りした新人の合同自主トレーニングが各地で行われる。シーズンオフのこの時期は合同トレと指導が野球協約で禁じられている。長期ペナントレースで疲れ、傷ついた選手の心身を保護するためだ。だが、アマのチームから離れた新人は、独り立ちしたこの時期にどうすべきかがわからない。そこで、新人だけは別扱い。プロの練習に耐える体力をつけ、心得を教わる合同トレが許される。

各球団の新人トレでは毎年、甲子園で活躍し、人気者になった高校球児の存在が目立つ。メディアが群がるせいだけではなく、基礎体力はあるし、投打走の基本をしっかりたたき込まれている選手が多い。甲子園出場常連校の育成法が優れているとわかる。

実力も人気もある「ビッグ3」

2018年秋のドラフトで人気を集めたのは根尾昂(大阪桐蔭高―中日)、藤原恭大(大阪桐蔭高―ロッテ)、吉田輝星(金足農高―日本ハム)だった。実力も人気もあるこの「ビッグ3」はそろって1位指名で入団した。メディアもファンもこの人気者に群がった。キャンプ、オープン戦へと進むにつれ、騒ぎは過熱するだろう。

根尾はプロでは遊撃手一本で進むことを希望した=共同

根尾はプロでは遊撃手一本で進むことを希望した=共同

その熱気に本人も周囲も惑わされ、すぐにでも戦力になると錯覚することがある。立浪和義(PL学園高―中日)、現中日・松坂大輔(横浜高―西武)のように、即戦力として活躍した選手はいる。だが、多くの高卒選手はプロの厚い壁に戸惑い、デビューが大幅に遅れるか、下積みのままで消えるかしている。

18年の高卒ビッグ3は清宮幸太郎(早実高―日本ハム)、安田尚憲(履正社高―ロッテ)、中村奨成(広陵高―広島)だった。いずれも高校時代の成績は抜群。春夏の甲子園大会で活躍して、人気はうなぎ登りだった。プロでもすぐに戦力になると思われがちだったが、1軍戦に最も多く出た清宮でも53試合。32安打で打率2割、7ホーマー、18打点だった。

これでも健闘したといえるが、喫した三振60というあたりに、苦闘ぶりが表れている。安田は17試合出場で8安打、1割5分1厘、1ホーマー、7打点と清宮以上に苦しんだ。中村は経験が必要な捕手であり、球団の方針で1年目の1軍出場はゼロだった。

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