2019年3月25日(月)

ユーモア敏腕執事に脚光 皇后さま言及の英小説

2019/1/4 10:56
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敏腕執事「ジーヴス」が主人の周辺で起きる問題を鮮やかに解決する英国のユーモア小説が脚光を浴びている。皇后さまが昨年10月、自身の誕生日の文書回答で今年春の天皇陛下の退位後にやりたいこととして読書を挙げ、「ジーヴスも2、3冊待機しています」と記したのがきっかけだ。

書店に並ぶ「ジーヴス」のシリーズ(東京・池袋の三省堂書店池袋本店)=共同

作品は英国の男性作家ペルハム・ウッドハウス(1881~1975年)が書いた「比類なきジーヴス」などのシリーズ。英国ではコナン・ドイルの探偵小説「シャーロック・ホームズ」などと並んで有名で、エリザベス女王の母親が作品の大ファンだったことでも知られている。

文庫版の出版元の文芸春秋によると、誕生日報道以降、2作品で計25万部を増刷した。同社の担当者は「英国らしいユーモアにあふれるが、ブラックな要素はなく誰も傷つけない作品。立場上、さまざまな方面に気遣いされる皇后さまらしいチョイスだと感じた」と語る。

シリーズがすべて収録されたウッドハウス・コレクションを手掛ける国書刊行会も報道後、計約4万部を増刷。担当者は「近年まれに見る大ヒット。全巻セットで欲しいという図書館からの問い合わせも多い」と話す。

小説は20世紀初頭の英国を舞台に、裕福で少し間の抜けた青年バーティと、有能な執事ジーヴスが登場。友人の恋愛成就の手伝いや、叔母から押しつけられそうになった縁談の回避など、バーティの周りで起こる出来事にジーヴスが軽やかに対処する。登場人物のウイットに富んだ会話も魅力だ。〔共同〕

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