2019年5月20日(月)

台湾蔡政権が中国に反発 「経済での統一戦に反対」

2019/1/2 20:08
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【台北=伊原健作】台湾の蔡英文総統は2日に総統府で談話を発表し、「利益で誘導するやり方で、台湾の技術や資金、人材を中国に引き込む経済の統一作戦に反対する」と強調した。中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席が同日の演説で、台湾側への経済的メリットを強調する形で中台統一を促進する方針を打ち出したことに反発した。

談話を発表する台湾の蔡英文総統(2日、台北市内の総統府)

習氏は演説で、中国大陸と台湾が1つの国に属するという「一つの中国」原則を基礎として中台交流を推進し、高度な自治を保障する「一国二制度」を用いて平和統一を実現する方針を強調した。蔡氏は「一つの中国」原則を受け入れないとし、「一国二制度」を拒否することも「台湾のコンセンサスだ」と述べた。

台湾では昨年11月、2020年の総統選の行方を占う統一地方選が行われ、台湾独立志向を持つ与党・民主進歩党(民進党)が大敗。対中融和路線の最大野党・国民党が大勝した。国民党は中台当局が「一つの中国」原則を認め合ったなどとする「92年コンセンサス」を用いて中台交流を進める方針だ。

習氏は演説で台湾側に対し、統一に向けた政治交渉を進めるよう呼び掛けた。蔡氏は「両岸(中台)の政治交渉は政府間が前提であり、人々の監督を受けなければならない」とし、国民党が頭越しで中国側と交渉することへの警戒をにじませた。また「地方選の結果は一般の人々が主権を放棄したことを意味しない」と強調した。

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