2019年1月20日(日)

トランプ氏、米軍のシリア撤退「ゆっくりと」

トランプ政権
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2019/1/1 3:34
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【ワシントン=中村亮】トランプ米大統領は31日、ツイッターでシリア駐留の米軍について「ゆっくりと帰還させている」と明らかにした。周辺に指示した早期の全面撤退を軌道修正し、過激派組織「イスラム国」(IS)の完全壊滅を最優先事項と位置づける米軍や議会に配慮した。

トランプ米大統領は「ISの残党と戦う」と強調した(12月、イラク中西部)=ロイター

米軍撤退について、トランプ氏は「(2016年の米大統領選で)公約したことだ」と正当性を改めて訴えたが「ISの残党と戦う」とも強調した。過去にはシリア撤退を決断した理由として「ISは撃退した」との認識を示したが、31日は「ISは大半がいなくなった」と修正した。

トランプ氏は30日、米軍の早期撤退に反対する共和党重鎮のリンゼー・グラム上院議員とホワイトハウスで面会した。グラム氏は面会後に米軍の撤退計画について「賢明な形で速度を落としている」と指摘した。トランプ氏が早期撤退の方針を見直したと説明し「最高に良い気分だ」とも語っていた。

米政権は、今後のIS対策はトルコが担うと説明しており、米軍の撤退ペースをめぐって同国と本格的な調整に入る。ボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)が2019年1月中にトルコを訪問する。

米軍がIS壊滅作戦で協力関係にあるシリアのクルド人勢力の扱いもトルコと議論するとみられる。トルコはクルド人勢力をテロ組織とみなし、米軍撤退後に攻撃する公算が大きい。トルコとクルド人勢力の戦闘が起きればIS対策がおろそかになりかねない。グラム議員は「最も回避すべきことはクルド人とトルコの戦争だ」と強調した。

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