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ラグビーW杯8強へ 新たな「日本式」模索

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2019/1/1 6:30
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廣瀬俊朗氏「キック多様の戦術に深化」

前回大会から戦術を変え、キックを多用するジョセフ・ヘッドコーチ(HC)が目指すラグビーへの理解度は深化してきた印象だ。2年余りの歩みの中で選手の戸惑いも消え、今はプレーに迷いがない。本番へいい方向に進んでいるのではないか。

廣瀬俊朗・元日本代表主将

廣瀬俊朗・元日本代表主将

キックには陣地回復だけでなく、陣形が乱れた状態(アンストラクチャー)をつくる狙いがある。志向するのは、ディフェンスライン後方の絶妙な位置へ蹴ることで相手を慌てさせ、ボールを再獲得してテンポを速める攻撃。いい球出しができれば、どこかにスペースが空く。そこへボールを運んでいきたい。基本スキルの精度の向上と密集戦で優位に立つことで、それが可能になってきた。

アンストラクチャーの対処にたけているニュージーランド出身のジョセフHCらしさがにじむ戦術は創造性も問われ、教え込まれたことを忠実に遂行していく日本人には苦手と思われてきた。ジョーンズ前HCがボールを「保持し続けよう」と指示してきたのもそのためだ。だが、キック以外の基本の技術の徹底が優先された僕たちとはベースが違う。

キックの担い手であるSO田村優は時折、集中力を欠く波が大きい選手だったが、蹴るかパスかランのいずれかを選ぶ判断の良さは際立ってきた。中途半端なプレーでカウンターを食らわないためには、ボールを追う選手との連動性が今後さらに重要になる。

今の代表は前回大会の自信が土台になっているが、本番を考えれば、試合に出られない選手も出てくる。チームを裏側で支える役割も必要だろう。8強に挑むには、やれる準備を全てやりきることが欠かせない。

(元日本代表主将)

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