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ノーザンファームとルメールの最強タッグ 競馬この1年

中央競馬回顧

アーモンドアイはルメールとのコンビでG14勝を果たした(11月のジャパンカップ)=共同

今年の中央競馬は、28日の中山、阪神開催で全日程を終了した。今年も昨年同様、ノーザンファーム(NF=北海道安平町)生産馬と、クリストフ・ルメール騎手(39、栗東)の独り勝ちが続いた。ただ、中身は昨年とかなり異なっている。

今年、NF生産馬は平地G124戦で、昨年より5つ多い史上最多の16勝を挙げ、G1完全制覇も達成した。変わったのは内訳で、昨年は11勝中、美浦トレーニングセンター(茨城県美浦村)所属馬は3頭だったが、今年は16勝中8勝と急増している。

3歳牝馬三冠とジャパンカップを制したアーモンドアイの4勝が効いたが、同馬以外に下半期だけで4頭がG1を優勝。G1馬5頭は全て、美浦と福島県天栄村の調教施設、NF天栄を往復している馬だ。NF天栄の木実谷雄太場長は「施設の改良に加え、馬の資質を生かすノウハウの蓄積が進んできた結果」と話す。

天栄調教馬で目立つのは、従来にない臨戦過程でG1に進んだ馬が多かった点。アーモンドアイは1月8日のシンザン記念(京都・G3)から、3カ月後の桜花賞に直行し、10月の秋華賞時も前哨戦をパスした。

菊花賞馬フィエールマンも7月1日のラジオNIKKEI賞2着から間隔16週で直行。秋に前哨戦を経ずに勝った例は31年ぶり。「暑さの影響で、本格的な調教の再開が遅れた」(木実谷場長)のが原因だが、全般的にNF調教馬は連戦が少ない。それだけ、外部牧場の滞在期間が長く、美浦や栗東の調教施設としての存在意義が薄れた面もある。

一方、NF生産馬とのタッグで活躍したのがルメール。今年は史上最多の年間G17勝。重賞も20勝で、うちNF生産馬はG16勝、重賞15勝を占める。NFの主戦の地位が、記録を支えた。

弊害も見えてきた。独り勝ち故に、お手馬同士の直接対決が見られないのだ。アーモンドアイと天皇賞・秋優勝のレイデオロの対戦は、来年も実現の可能性は少ない。

そんな中、注目を集めたのが、10月に騎手免許試験に挑んだジョアン・モレイラ騎手(35、ブラジル)。結果は不合格だったが、今年は短期免許期間中に217戦76勝。勝率35.0%で連対(2着以内)率50.2%の驚異的な成績。ルメールの独り勝ちを止める期待も、他の外国人に集まるのが現実だ。

日本人騎手では、第一人者の武豊騎手(49)が9月末に前人未到の4000勝を達成。唯一の女性騎手、藤田菜七子騎手(21)も前年の倍近い27勝を挙げて気を吐いたが、全体に存在感が薄かったのは確かだ。

(野元賢一)

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