米テスラ、オラクル会長らを取締役に起用

2018/12/29 3:15
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【シリコンバレー=白石武志】米テスラは28日、米IT(情報技術)大手オラクル会長のラリー・エリソン氏ら2人を取締役に迎えたと発表した。8月に公表した株式非公開化の計画をめぐり訴えを起こした米証券取引委員会(SEC)との和解に基づく措置。テスラは米アップル創業者のスティーブ・ジョブズ氏の盟友だったことでも知られるエリソン氏の力を借り、ガバナンス(企業統治)を強化する。

米オラクルのラリー・エリソン会長=AP

エリソン氏のほか、米ドラッグストア大手ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスの人事責任者を務めるキャスリーン・ウィルソン・トンプソン氏が27日付でテスラの取締役に就任した。同社の取締役会は声明の中で「現在の取締役会の経験を補うようなスキルを持つ独立取締役を追加することを目指した」と説明した。

テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が8月にツイッター上で公表した株式非公開化の計画が証券詐欺だとして訴えたSECは、監督役を担うはずの取締役会が同氏の行動を制御できなかったことを問題視。和解の条件として独立した取締役2人の追加や、マスク氏の会長職退任などを求めていた。マスク氏はSECとの和解に基づき、兼務していた会長職については11月に豪通信大手テルストラ出身のロビン・デンホルム氏に交代していた。

エリソン氏は1977年に他のソフトウエア技術者らとオラクルを共同で創業した。97年から2002年にかけてはアップルの取締役として同社の経営に復帰したジョブズ氏を支えた。現在はテスラの株主でもあり、マスク氏が掲げる脱石油社会の構想に共鳴しているとされる。テスラのガバナンス改革が進むとの期待感から、同社株は28日の米国市場で6%上昇して取引を終えた。

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