「現場の意思疎通脆弱に」 朴輝洛・国民大政治大学院教授
日韓レーダー照射問題
朴輝洛(パク・フィラク)国民大政治大学院教授 現場のミスや誤解があった場合、従来は現場の実務者が意思疎通をはかって再発防止策に努めてきた。北朝鮮の核の脅威にさらされる韓日両国は、米国との同盟関係を共有し相互支援を必要としている。両国の対立があらわになった今回の事態は残念だ。

韓日の意思疎通が脆弱になった背景には、国民の反日感情や日本への警戒心を利用しようとする文在寅(ムン・ジェイン)政権の傾向が影響している。現政府と支持勢力の下では、韓日関係を改善しようという意見は少数派にならざるを得ない。日本政府が大局的な立場で忍耐心を発揮する努力も要る。韓日の対立を抑制するため、米国の仲裁者としての役割も重要となる。(ソウル=恩地洋介)