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猛暑や豪雨、列島おそった異常気象 記録ずくめの一年

大雪、猛暑、豪雨……。2018年は記録的な気象災害が相次いだ1年だった。年初は北陸で積雪量が平年の6倍を超え、各地で車が立ち往生。夏は一転して猛暑となり、過去最多の9万5千人が熱中症で救急搬送された。猛烈な台風の発生数も過去最多。次々と接近・上陸し、甚大な被害をもたらした。

■大雪で交通障害

年明け早々、日本海側に強い寒気が流れ込み、北陸地方の積雪量は平年の6倍を超えた。福井県は2月に1日あたりの最大積雪が140センチに達し、「昭和56年豪雪」以来の豪雪。北陸自動車道などが通行止めになり、約1500台の車両が立ち往生し、学校や企業なども一時閉鎖した。

東京でも1月下旬に20センチ以上の積雪を記録。鉄道は運行本数を減らし、乗り切れない人が駅にあふれた。車が10時間立ち往生した首都高速道路は「反省を踏まえて」(担当者)124カ所にカメラを設置。パトロールカーの監視も増やした。

■東も西も記録的高温

夏は一転して記録的な猛暑となった。東日本は6~8月の平均気温が平年を1.7度上回り、1946年の統計開始以来最高。埼玉県熊谷市では7月23日、国内観測史上最高の41.1度を記録した。同市職員は「サウナの中にいるようだった」と振り返る。

全国927観測点のうち202地点で最高気温の記録を更新。7月に40.7度を2回観測した岐阜県多治見市で五平餅店を営む女性(62)は「暑すぎて餅を焼くのがしんどかった。来年も暑いと思うが耐えるしかない」と話す。夏季の熱中症搬送者は前年比1.8倍の9万5千人で過去最多。気象庁は「災害級の暑さ」と警戒を呼びかけた。

冬も季節外れの暖かさが続いた。福岡県と大分県で12月として初めて、25度以上の「夏日」を観測した。

■台風、次々と襲来

猛烈な台風(最大風速54メートル以上)の発生は7個で過去最多。上陸数は5個で、平年の2.7個を上回った。8月末に台風20号が四国と近畿を縦断。西日本に大雨をもたらした。続いて25年ぶりに「非常に強い」勢力のまま上陸した台風21号が近畿で猛威を振るい、高波で浸水した関西国際空港が一時閉鎖された。

運営する関西エアポートの山谷佳之社長は今月13日の記者会見で「来年の台風シーズンでは被災しないよう対策を進める」と話した。護岸や防潮堤のかさ上げ、地下電源設備の地上移設や排水ポンプ車配備などを急ぐ。

9月末に台風24号が関東に接近すると、JR東日本は首都圏の全在来線を初めて計画運休した。

7月上旬には台風7号や梅雨前線の影響で、西日本で記録的豪雨が発生した。72時間の降水量は広島、愛媛両県で観測史上1位を記録。死者が200人を超える平成最悪の水害となった。

土砂崩れで自宅倉庫が壊れた広島県呉市の女性(70)は「大変な1年だった」と振り返る。近くに住む長女は家が全壊し、一緒に暮らすことに。10月に初めてのひ孫が生まれ、勇気づけられた。「災害が二度と起きないよう初詣で祈りたい」と話した。

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