2019年3月19日(火)

石破氏が訪中、関係強化を訴え

政治
中国・台湾
2018/12/28 23:00
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【北京=永井央紀】自民党の石破茂元幹事長は28日、北京を訪問して王家瑞・宋慶齢基金会主席(前中国共産党中央対外連絡部長)と会談した。「世界の安全保障や経済が難しい状況だからこそ日中が力を合わせることが重要だ」と協力強化を訴えた。王氏は「両国関係はだんだん良い方向に向かっている」と応じた。朝鮮半島や米中対立についても意見交換した。

王氏は朝鮮半島情勢について「良い方向に向かっている情勢を維持することが大切だ」と強調。米中の貿易摩擦には「先般の中米首脳会談で良い方向が示せた。来年、さらに良い方向にしたい」と改善に期待を示した。

日中間の信頼醸成には自民党と共産党の交流が必要だとし、石破氏に「もっと中国に来てほしい。私も訪日時にはお会いしたい」と求めた。石破氏は「中国に対する日本人の好感度が落ちている。我々も努力するが中国側も努力してほしい」と呼びかけた。

9月の自民党総裁選後、石破氏が海外出張するのは韓国に続いて2カ国目。中国側は石破氏を「ポスト安倍」の有力候補として重視。特に歴史認識問題では「安倍晋三首相よりも穏健」と評価している。今回の訪中は宋慶齢基金会からの招待だった。王氏は中国共産党の対外窓口機関である中連部トップを10年以上務め、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長が最高指導者について初めて面会した外国要人でもある。

防衛相を務めた石破氏は安全保障分野に強い一方で、外交との関わりは多くない。総裁選では幹事長や地方創生相の経験を生かして地方票で44.7%を獲得したが、石破派内から今後は海外でも存在感を高めるべきだとの声が出ていた。

「ポスト安倍」候補の一角となる岸田文雄政調会長は長期の外相経験がある。石破氏は中韓両国への訪問を皮切りに、次の総裁選をにらんだ海外とのパイプ作りを急ぐ。

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