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アデトクンボ、NBAの今季MVP最有力候補
スポーツライター 杉浦大介

2018/12/30 6:30
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米プロバスケットボールNBAに新たなベストプレーヤー候補が浮上している。レブロン・ジェームズ(レーカーズ)、ケビン・デュラント、ステフィン・カリー(ともにウォリアーズ)らトップスターを追いかけるように、今季は「グリーク・フリーク(ギリシャの怪物)」の異名をとるヤニス・アデトクンボ(24)が大活躍。所属するバックスを東カンファレンスの上位に導き、最優秀選手(MVP)の最有力候補に挙げられているのだ。

アデトクンボは25日のニックス戦で30得点を挙げ、チームを勝利に導いた=AP

アデトクンボは25日のニックス戦で30得点を挙げ、チームを勝利に導いた=AP

「すごくエキサイトしたよ。クリスマスゲームは最高のステージ。特別なチームがこの日にプレーできる。とても幸せだった」

12月25日にニューヨークで行われたニックス戦の後、まだあどけなさも残るアデトクンボは屈託のない笑顔でそう語った。この日も30得点、14リバウンドの活躍でバックスの勝利に貢献。毎年、この日に5戦だけ行われる「クリスマスゲーム」出場はNBAではステータスとされるが、今後はアデトクンボがプレーしないクリスマスなどもう考えられなくなるかもしれない。

ナイジェリアからギリシャに渡った移民の子どものアデトクンボは、2013年のドラフト全体15位でNBA入り。毎年着実に成長し、今季は1試合あたり平均26.5得点、12.8リバウンド、5.9アシストという驚異的な数字をマークしてきた。

211センチ、110キロという体格ながらパワーや体のバネに加え、ポイントガードが務まるほどのスキルを兼備。カモシカのような機動力でコートを駆け回り、長い腕と爆発的な跳躍力で豪快なダンクシュートをたたきつける。ルックスもどこかエキゾチックなこの選手のプレーには、誰の目にも明らかなスケールの大きさが感じられる。バスケットボールの楽しさを体現できる希少なタレントだ。

アデトクンボ(中央)はポイントガードが務まるほどのスキルも兼ね備えている=AP

アデトクンボ(中央)はポイントガードが務まるほどのスキルも兼ね備えている=AP

「ビッグマンのサイズながらボールさばきがうまく、プレーメーカー役が果たせる選手は数少ない。ヤニスはレブロン以来の選手になる可能性がある。誰とも比較できないような、新しいタイプの選手になっていくのではないか」

米ニューヨーク・タイムズの元記者、ハワード・ベック氏はそう語り、アデトクンボの将来に期待を寄せていた。実際に唯一無二のスケールの大きさという意味で、レブロン以来の素材と呼べるのかもしれない。

そうしたアデトクンボにもまだプレーオフでの勝利経験はなく、チームも好調の今季は絶好のチャンス。このまま成長を続け、有力視されるシーズンMVPを手にし、プレーオフ勝利の壁まで破れば……。18~19年シーズンはギリシャ出身の新たなスーパースターが本格的に活躍し始めたシーズンとして、今後歴史に刻まれるかもしれない。

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