NEC新野社長、デンマークIT大手買収で防犯事業加速

2018/12/28 13:22
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日経クロステック

NECは2018年12月27日、デンマークのIT(情報技術)最大手KMDの持ち株会社を約1360億円で買収するにあたり説明会を開催した。同社の新野隆社長兼最高経営責任者(CEO)は「セーフティー事業をグローバルの成長エンジンに位置付ける」と意欲を示した。同社は防犯や防災といったセーフティー事業を強化しており、20年度までに海外における同事業の売上高を2000億円とする考えで、KMDの買収により取り組みを加速する。

NECの新野隆社長兼CEO

NECの新野隆社長兼CEO

買収額の約1360億円はNECにとって過去最高となる。これまでの最高額は18年1月に買収した英ノースゲート・パブリック・サービシズ(NPS)の約713億円だった。

KMDはデンマーク最大のIT企業である。17年12月期の売上高は約958億円(約56億デンマーク・クローネ)。売上高の約7割を公共向けが占め、ITサービスを主に、継続的に利益を上げる「リカーリング型」で提供するのが特徴だ。デンマークは世界電子政府ランキングで首位を走る。「デンマークのデジタル化を支える企業」だと、NECの山品正勝執行役員常務は話す。

NECの山品正勝執行役員常務

NECの山品正勝執行役員常務

ただ、KMDの業績を見ると、16年12月期と17年12月期の連結営業利益はマイナスだった。マイナスの原因は構造改革費用や過去の訴訟に関する引当金など。買収額の約1360億円にはKMD持ち株会社の借入金約700億円が含まれる。

KMDは19年度からは黒字となる見通しで、利益率は5~10%を見込む。「構造改革が終わるタイミングでの買収を判断した。NPSの買収と併せ、海外セーフティー事業における売上高2000億円が見えてきた」(山品常務)。

(日経 xTECH/日経コンピュータ 斉藤壮司)

[日経 xTECH 2018年12月27日掲載]

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