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サウジ内閣改造、皇太子中心の体制強化 外相ら交代

【カイロ=飛田雅則】サウジアラビアのサルマン国王は27日、外相などを刷新する内閣改造の勅令を出した。ジュベイル外相を降格させ、後任に海外投資家の間で著名なアッサーフ元財務相を登用。改革の旗振り役であるムハンマド皇太子の権威と信用は今年10月の記者殺害事件で大きく傷ついた。実力者や王家に近い側近を新閣僚に加え、皇太子を中心とする体制の強化を図る。

サウジアラビアは内閣改造で、ムハンマド皇太子を中心とする体制の強化を図る(リヤド)=ロイター

外相に登用されたアッサーフ氏はかつて財務相を務め、世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議)に多数参加するなど、世界の投資家から知られている。昨年11月の王族や閣僚、著名実業家の一斉拘束の対象となったが、釈放されている。

現在は国営石油会社サウジアラムコや政府系ファンド(SWF)の幹部を務める。記者殺害事件で外国企業や投資家はサウジと距離を置き始め、ムハンマド皇太子が主導する石油に頼らない改革の行方は不透明さを増した。外交の顔として国際金融に精通したアッサーフ氏を起用し、海外からの信用回復につなげる意図があるもよう。

王族の警護を主に担当する国家警備相にもベテランで、駐米サウジ大使や情報機関のトップを務めたバンダル王子を後任に据えた。英国で軍事を学び、サウジ空軍でキャリアを積んだ。戦闘機の購入交渉に当たった経験があるなど米国とも太いパイプを持つ。改革を性急に進める皇太子の手法に対して、不満がくすぶる。バンダル王子の豊富な経験を使い、にらみをきかす狙いだ。

そのほか、ムハンマド皇太子は痛みを伴う改革ばかりではなく、映画を解禁するなど娯楽産業の育成も推進している。娯楽担当の閣僚に、側近のアルシェイク氏を起用。国内のメディアを規制するためテレビ局幹部で、王族に近いアルシャバーナ氏を情報相に指名した。

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