救急車追突し同乗女性死亡 搬送中の男性も重傷、宮城
27日午後2時ごろ、宮城県登米市の三陸自動車道上り線で、気仙沼・本吉地域広域行政事務組合消防本部(同県気仙沼市)の救急車がトラックに追突した。登米市消防本部によると、救急車に乗っていた女性(56)が腹部などを強く打ち、搬送先の病院で死亡が確認された。
女性が付き添っていた搬送中の気仙沼市の男性(68)が重傷、救急隊員ら4人も負傷し、病院に搬送された。県警高速隊は自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の疑いで調べる。
男性は、勤務先で階段から転落し、救急車で搬送されていた。あばら骨を折っているが、原因が転落か追突事故なのかは分かっていない。
同隊によると、現場は片側1車線。トラックは、近づいてきた救急車を避けようと左側に寄ったが、救急車の左前部がトラックの右後部に衝突した。この事故で三陸道の一部が一時通行止めとなった。
同組合消防本部によると、運転していたのは気仙沼消防署古町出張所の男性消防士(24)。森浩一消防次長は「市民や関係者にご迷惑を掛け、申し訳ない。安全確認を徹底し、二度と同じ事故を起こさないよう努める」と陳謝した。〔共同〕