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19年の日本サッカー界、男女とも相次ぐ国際大会

サッカージャーナリスト 大住良之

2018年は日本のサッカーにとって実り多い年だった。

何よりもロシアで開催されたワールドカップではアジア勢で唯一、1次リーグを突破。現在、国際サッカー連盟(FIFA)ランキング1位の強豪ベルギーを相手に世界を驚かせる試合ができた。

男子のU-19(19歳以下)代表、U-16代表、そして女子代表のなでしこジャパンは、すべてアジア予選を勝ち抜いて19年に行われる世界大会への出場権を獲得し、女子はU-20代表が8月にフランスで行われたU-20ワールドカップで優勝。U-17代表も11月にウルグアイで行われたU-17ワールドカップで大会創設以来6回連続の上位進出を果たした。クラブレベルでも、鹿島が17年の浦和に続いてアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で優勝を飾った。

アジアカップに向けた日本代表の合宿が始まった=共同

では、19年はどうなるのか――。

森保一監督率いる日本代表は、1月にアラブ首長国連邦(UAE)で開催されるアジアカップ(決勝は2月1日)で5回目の優勝を目指す。中島翔哉、南野拓実、堂安律という「新ビッグ3」のシニアデビューの大会にかかる期待は大きい。

アジアだけでなく、19年は南米の王座にも挑戦する。6月にブラジルで開催されるコパ・アメリカ(南米選手権、決勝7月7日)だ。ただ、日本サッカー協会は「A代表で参加する」と発表したものの、Jリーグはこの期間に日程を入れており、どんなチームで参加できるのか、現時点では不透明と言わざるをえない。

9月から22年大会アジア2次予選

しかし「森保ジャパン」の最も重要な試合は、9月5日にスタートする22年ワールドカップ・カタール大会のアジア2次予選だろう。18年7月にワールドカップが終わったばかりというのに、もう次の予選が始まるのだ。前回と同様、23年アジアカップの予選も兼ねる大会。各組5チームで20年6月までに8試合を消化する予定だ。

なでしこジャパンにとって、フランスでのワールドカップは4年ぶりの世界大会出場になる=共同

男子のコパ・アメリカと同時期の6月には、フランスで女子ワールドカップが開催される(決勝7月7日)。16年のリオデジャネイロ五輪出場を逃したなでしこジャパンにとっては、4年ぶりの世界大会出場だ。アルゼンチン、スコットランド、そしてFIFAランキングで日本より上のイングランドと対戦する1次リーグをいい形で乗り切り、高倉麻子監督が丹精を込めて育ててきた新世代の選手たちの技巧を余すところなく発揮してほしい。

男子では、U-20代表とU-17代表がそれぞれの世界大会に臨む。U-20ワールドカップは5月23日から6月15日までポーランドで、そしてU-17ワールドカップは10月5日から27日までペルーで開催される。東京五輪を目指すU-21代表は20年1月にタイで開催されるU-23アジア選手権に向けた予選を3月にミャンマーで戦う。

クラブのサッカーに目を転じよう。シーズンは2月16日の富士ゼロックス・スーパーカップ(川崎―浦和)で開幕し、Jリーグは2月22日から12月7日まで。18年はワールドカップによる2カ月間もの中断と、それに伴う「過密日程」があったが、19年は「長期中断なし」「水曜開催なし」で、地力が問われるリーグとなる。

ただしACLを戦うチームは、19年も過密日程を覚悟しなければならない。19年から日本は2チームがプレーオフからの出場となり、そのプレーオフは2月19日、1次リーグは3月から5月まで毎月2試合で、決勝トーナメント1回戦は6月。8月下旬に準決勝以降が始まり、決勝は11月9、24日の両日となる。

18年、ACLを初制覇した鹿島の選手ら。出場チームは過密日程を覚悟しなければならない=共同

プレーオフ出場は2チームに…

1次リーグからの出場が1チーム減らされてプレーオフ出場が2チームになったのは、過去4年間の1次リーグの成績が中国と韓国に遠く及ばなかったからだ。18年のACLでは鹿島が優勝したものの、川崎、C大阪、柏の3クラブは1次リーグで敗退。特にJリーグ王者の川崎は1勝もできないふがいなさだった。

19年のACLには川崎、浦和、広島、鹿島の4クラブが出場、広島と鹿島がプレーオフからの出場となる。Jリーグの前半戦と重なる1次リーグは非常に厳しい戦いだが、全クラブがなんとしても各組を突破できるよう頑張ってほしい。

Jリーグ、ACLとともに気になるのが天皇杯の行方だ。19年度の第99回大会は「元日決勝」が復活し、しかも6年ぶりに「聖地」に戻るのだ。5月25日に1回戦が行われ、ほぼ1カ月に1ラウンドずつ進んで12月21日に準決勝、20年元日に決勝。その決勝が、東京五輪に向けて19年秋に完成する新国立競技場の「こけら落とし」として開催される。

新競技場での最初のコンペティティブな試合に、サッカーファンだけでなく、日本中の耳目が集まるのは必至だ。その試合が、アジアや世界の大会で18年にもまして成果を上げた日本サッカーの誇りに満ちた「祝賀会」となることを楽しみにしたいと思う。

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