2019年5月20日(月)

スルガ銀、旧経営陣ら5人を賠償提訴 総額32億円

2018/12/27 15:15
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スルガ銀行は27日、創業家の関連企業(ファミリー企業)向けの不適切な融資で損失を被ったとして、創業家の岡野光喜元会長など旧経営陣ら5人を提訴すると正式に発表した。経営状態が悪化したファミリー企業に適切な審査を経ずに融資し、回収できない懸念が強まっているため。旧経営陣に対する訴訟はシェアハウスなどへの投資用不動産融資に続き2回目となる。

スルガ銀行の取締役等責任調査委員会は旧経営陣らの責任を認めた(27日午後、静岡県沼津市)

スルガ銀行の取締役等責任調査委員会は旧経営陣らの責任を認めた(27日午後、静岡県沼津市)

27日に静岡地裁へ提訴した。岡野元会長のほか、岡野喜之助元副社長(故人)、望月和也元専務など5人に総額で32億円を支払うよう求めた。同日、社外弁護士らで構成する取締役等責任調査委員会(委員長=小沢徹夫弁護士)が融資を決めた旧経営陣の責任を認定した。

損害額はファミリー企業への寄付額などをもとに算定した。27日、静岡県沼津市で記者会見を開いた責任調査委の片岡義広弁護士は、5人のなかで最多の30億円を請求した喜之助氏について「唯一(ファミリー企業への融資の)事案の全容を知っていた」、13億円を請求した光喜氏には「阻止しうる立場にあった」と説明した。

ファミリー企業への融資総額は2018年3月時点で488億円にのぼる。創業家個人に融資金が転貸された事例もあり、法的に責任を追及して賠償を求める。

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