2019年7月24日(水)

アクセルスペースが衛星打ち上げ 自社事業1号基

2018/12/27 15:12
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宇宙スタートアップのアクセルスペース(東京・中央)は27日午前、自社開発の小型人工衛星をロシアから打ち上げた。2022年までに数十基の衛星で地球を常時観測する事業の第1号。19年春にも撮影した画像データの販売を始めたいとしている。農作物の生育状況や港での積み荷量の分析といった用途で活用を見込む。

ロシアからの中継映像を社員らが見守った(東京・中央)

アクセルスペースが開発した超小型衛星「グルース」の1号基。小型冷蔵庫ほどの大きさ

超小型衛星「GRUS(グルース)」の1号基を、ロシア極東のボストチヌイ宇宙基地から同国のロケット「ソユーズ」で打ち上げた。午後10時ごろに東京上空を通過する衛星と最初の通信を予定する。19年1月には撮影した画像の受信を始める。

約3年かけて開発したグルースは、重さが100キログラムと通常の衛星に比べ10~20分の1。縦横60センチ、高さ80センチと小型冷蔵庫ほどのサイズだ。宇宙から車1台分の幅を識別できる。内製部品を多く使い、少人数で開発して費用を数億円に抑えた。

同社が進めるのは22年までに同じ軌道上に20~30基の衛星を打ち上げ、地球全体を高頻度で撮影する「アクセルグローブ」構想だ。撮影した画像から得られる情報をデータに加工し、国内外で販売するビジネスモデルを描く。

当初はその1号基の打ち上げを17年中に予定したが、姿勢を制御するセンサーの性能改善などで1年遅れていた。今後は20年に追加でグルース2基の打ち上げを計画している。18年12月には開発資金として三井不動産やベンチャーキャピタルなどから25億8000万円を調達した。

これまでにウェザーニューズなどと3基の衛星を打ち上げてきたが、自社の単独事業で衛星を打ち上げたのは初めて。08年にアクセルスペースを設立した中村友哉最高経営責任者(CEO)は「ようやくこの日が来たが、打ち上げてからの運用が本番だ。世界中で使われるプラットフォームにしていく」と述べた。

(山田遼太郎)

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