土砂災害、3451件で過去最高に 国交省まとめ
国土交通省は26日、2018年に発生した土砂災害が3451件(速報値)で、記録の残る1982年以降で過去最高を更新したと発表した。44道府県で発生し、集計期間中の年平均の約3.4倍となった。死者・行方不明者は161人で、過去3番目に多かった。
国交省によると、約2500件の土砂災害が起きた西日本豪雨の影響が大きかったという。道府県別では広島県が1243件と最も多く、愛媛県が419件と続いた。9月に地震が発生した北海道は237件だった。
国交省は19年度予算に西日本豪雨などを踏まえた土砂災害対策費として、18年度比約1.7倍の1278億円を計上。砂防ダムの重点整備や土砂災害警戒区域の指定などに充てる。