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急成長の「ひふみプラス」、運用成績は苦戦

2018/12/28 12:00
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25日に予定していた東証マザーズ市場への上場を直前に延期したことで話題のレオス・キャピタルワークス。2018年は同社が運用する投資信託「ひふみプラス」にとっても波乱の1年だった。

■国内屈指の規模に急成長

ひふみプラスの投資対象は、日本を中心とした世界の株式。「地味だけれど地道に成長していく企業」に投資するのが特徴で、今年に入って国内屈指の大規模ファンドに急成長した。レオスが直接販売する「ひふみ投信」、確定拠出年金制度用の「ひふみ年金」も同じマザーファンドで運用している。

ひふみプラスの純資産総額(残高)は9月末に6500億円超まで膨らみ、国内公募株式投信(ETFを除く)の残高ランキングで初めてトップ3まで躍り出た。12月25日時点の残高は5000億円を割り込み6位に退いたが、昨年末時点の13位と比べ順位を伸ばした。

「ひふみ」の人気に火がついたのは、昨年2月にテレビ番組で取り上げられたのがきっかけ。独創的な投資理念や運用成績の良さに注目する人が増え、このファンドを取り扱う金融機関が全国に広がった。今年は大手証券やメガバンクでつみたてNISA(積み立て型の少額投資非課税制度)の対象ファンドに選ばれ、新たな販路も開拓した。

年間で2800億円の資金が流入した昨年に続き、今年も12月下旬時点で資金流入額が2000億円を上回っている。ただ、月間ベースで見ると、過去最大を記録した今年1月の728億円が資金流入のピーク。その後は勢いが落ちている。

■歴史的な成績悪化

今年に入ってからの運用では苦戦が続く。5年などの中長期でみるとTOPIX(配当込み)を大きく上回る成績を上げてきたが、11月末時点で年初来騰落率はマイナス9.01%。TOPIX(配当込み)のマイナス6.42%より落ち込みが激しい。

国内の株式が全般に値下がりした10月には、月間騰落率がマイナス12.16%と設定後で最大の下げ幅を記録。TOPIX(配当込み)のマイナス9.41%よりもきつい下げとなった。

歴史的な成績悪化の背景について、藤野英人社長は10月の運用リポートで(1)グロース銘柄からバリュー銘柄へのまき戻し(2)小型株から大型株へのまき戻し――が起きたと分析。「ひふみ」はグロース株や中小型株の組み入れが多いのが特徴の一つだが、今後の運用については「バリューや大型株の比率を上昇させることも必要」との考えを示した。

11月末時点の組み入れは231銘柄で、1年前から30銘柄増やした。組み入れ上位10銘柄のうち、4銘柄は中小型だった。米国のIT(情報技術)企業などを組み入れた影響で、海外株式比率は1年前の2.9%から10.7%に跳ね上がった。

■検索上位、個人の関心高く

今月9日に開いた運用報告会には、午前と午後の2部制で合計2000人を超す受益者が参加した。運用に関わる全アナリストが登壇するなど「顔の見える運用」をアピール。「資本市場を通じて社会に貢献する」という経営理念を実現していく姿勢を見せた。

きめ細かい情報発信や受益者との近さなどを売りにしながら、これまで未経験者を含む新たな投資家層を取り込んできた「ひふみ」。日経電子版の投資信託ページでも検索上位の常連で、同ファンドへの個人の関心の高さが際立つ。投資環境が不透明感を増す中で運用資産をどう伸ばしていくのか、来年も目が離せない1年になりそうだ。

(QUICK資産運用研究所)

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