災害ロボット、油圧で精密に動かす 東工大が駆動装置

2018/12/25 19:00
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東京工業大学の鈴森康一教授らは25日、災害や工事の現場で使うロボットを油圧で精密に動かす技術を開発したと発表した。ほこりの多い屋外で使うのに向いており、電動式のロボットでは動かせないような重い物を運んだりどかしたりできる。10月に設立した大学発ベンチャーを通じて受注を開始しており、2019年2月にもサンプル出荷する。

油圧で動くロボットはコンクリート板をひと突きで割った

今のロボットの関節部分には、電動式のモーターが組み込まれている。素早く細かな動きには向くが、大きな力は出せず、衝撃やほこりに弱い。これに対し、油圧は大きな力を出せ、建設機械などの駆動部に使われているが、素早く細かな動きは苦手だった。

油圧式はシリンダーの中にある油をピストンで押し出したり引き入れたりして、ロボットを動かす。研究グループはピストンとシリンダー間の構造を工夫し、ピストンで油を押し出す際の摩擦を約10分の1に減らした。油をスムーズに出し入れすることで、なめらかで素早い動きが可能になった。

駆動部のセンサーの情報から、出し入れする油の量を精密に制御し、細かな動きができるようにした。素材もマグネシウム合金を採用して軽量化した。

開発した駆動装置を使ってロボットハンドを試作した。厚さ3センチメートルのコンクリート板を3枚重ねた状態で、ロボットハンドがひと突きすると、簡単に割れた。

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