三菱UFJ社長、三毛氏が昇格 平野氏は会長に
【イブニングスクープ】
三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は25日、三菱UFJ銀行の三毛兼承頭取(62)が2019年4月にも取締役から社長に昇格する人事を固めた。三毛氏が最高経営責任者(CEO)となり、平野信行社長(67)は会長に就く。三毛氏は持ち株会社と銀行のトップを兼務する。海外業務が広がるなかで国際経験の長い三毛氏の知見を経営にいかす。
グループの指名・ガバナンス委員会で議論を重ね、人事案を固めた。臨時取締役会を近く開いて決める。園潔会長(65)は持ち株会社の要職からは退任するとみられる。

三毛氏は17年6月、体調不良で退任した小山田隆前頭取を継ぎ、三菱UFJ銀行の頭取に就いた。三菱UFJはグループ業務の広がりに伴い、16年から持ち株会社の社長と三菱UFJ銀行頭取の兼務をやめ、平野氏はグループ経営に専念していた。ただ、三毛氏は頭取在任期間が1年半とまだ短く、顧客への影響などを考慮し、当面は持ち株会社と兼務する。
平野氏は13年4月に持ち株会社の社長に就任し、19年3月末で在任期間は6年になる。米モルガン・スタンレーとの提携関係を深め、東南アジアの現地銀行の買収・出資も進めた。会長は取締役会議長を務め、経営を監督する責任を持つ。
三毛 兼承氏(みけ・かねつぐ) 79年(昭54年)慶大経卒、三菱銀行(現三菱UFJ銀行)入行。16年副頭取。17年頭取。三菱UFJフィナンシャル・グループ取締役。東京都出身。