新春棋談 会心の譜 将棋 斎藤慎太郎王座
良い変化で初タイトル 自信持ち新たな成果を

囲碁・将棋
2019/1/1 2:00
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新年あけましておめでとうございます。

昨秋、中村太地王座(現七段)に挑んだ王座戦五番勝負で初タイトルを獲得できました。悪くなっても粘り強く指すという自分の課題がはっきりと見え、春ごろから良い方向に変化することができました。同世代の棋士が活躍する姿に刺激を受け、自分も同じステージに上がりたいと思っていたので成果を出せてよかったです。

斎藤慎太郎王座

斎藤慎太郎王座

会心の譜として紹介するのは五番勝負の第1局。開幕前からスタートダッシュが大事だと思っていましたが、前向きに勢いよく自分らしい将棋が指せたと思います。

(図は△6一飛まで)

(図は△6一飛まで)

角換わりの出だしは予想通りでした。△7二金形は中村さんの工夫で、こちらの対応力が問われます。上の図は午前中ながら、早くも本局の明暗を分ける局面です。

ここでは当初の方針通り▲3五歩と先攻しました。攻めが得意な中村さんから一方的に攻められる展開にならないようにと考え、決断しました。後手は△3五同歩と応じるか△6五歩と反発する手が考えられます。△6五歩なら▲7五歩△6六歩▲7四歩△6五桂に▲6六銀が好形となります。

本譜は△3五同歩と応じられ、▲4五桂△3四銀▲2四歩と進みました。以下△2四同歩を本線に読んでいましたが実戦は△4四歩と突かれ、勢い▲2三歩成から攻め込みました。この後は重い攻めになりますが自分を信じ、踏み込むことができました。

(図は△7三金まで)

(図は△7三金まで)

下の図は最終盤の局面です。こちらは1分将棋が続くなか、いろんな手が見えましたが、焦らず落ち着いて、と自分に言い聞かせていました。ここで▲7五銀と受けるのが普通ですが、覚悟を決めて▲7五歩と指しました。

△6六銀や△6六歩、△6五桂が見えますが、いずれも際どく耐えていると判断しました。実戦は△6六銀▲8八玉△8六歩▲7一飛△9二玉▲7三飛成△8七歩成▲同銀△8三金▲7四歩と進み、ようやく勝ちになりました。

開幕戦を制し、第2局以降も伸び伸び指せました。シリーズは2連勝後に2連敗し、最終局での決着となりましたが、何とか踏みとどまることができ、精神的にも成長できたかなと思います。

タイトル獲得という目標の一つを達成できたので、今年は気負いすぎず、自信を持って、いい方向に持っていけたらと思います。王座防衛を目指すのはもちろんのこと、他の棋戦にも全力で臨んで成果をあげたいです。

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