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守・破・離への道(岡田武史)

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FC今治、J3昇格へ来季は失敗許されぬ

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2018/12/26 6:30
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日本フットボールリーグ(JFL)からJリーグ3部(J3)への昇格を目指した2018年シーズン、私がオーナーを務めるFC今治は年間順位5位に終わり、目標を達成できなかった。負け惜しみととられるかもしれないが、今はこれでよかったのだと前向きに受け止めている。

今年はどんなことがあっても、J3に昇格しなければならないと強く思っていた。でないと、スポンサーにもファンにも見限られるだろう。そんなプレッシャーを常に感じながらの一年だった。

しかし、成績は思うように伸びず、チームに漂う閉塞感から、シーズン途中で吉武博文から工藤直人へと監督交代に踏み切らざるをえなくなった。そこからもさまざまな曲折を経て、チーム全体が死に物狂いになってから終盤に6連勝し、J3昇格を視界にとらえた時期もあった。が、最後の2試合が負け、引き分けに終わり、ファンの期待を裏切る結末を迎えた。

ファンやサポーターが最後まで応援

うれしかったのは、昇格するには奇跡でも起こさないと無理という状況の最終節(11月18日)のホームゲームに、約4700人のお客さんが詰めかけてくれたことだった。他会場の途中経過で今治の昇格が絶望的になっても、ファン、サポーターの皆さんは最後の最後まで声をからして応援してくれた。

ファンやサポーターの厚情に応えるためにも、「来年こそは」と誓いを新たにした

ファンやサポーターの厚情に応えるためにも、「来年こそは」と誓いを新たにした

驚いたのはそれだけではない。ホンダロックSCとの最終節に引き分け、たくさんの罵声を浴びるのかと覚悟したら、逆に温かい言葉をかけられた。それも「来年は絶対に上がるぞ」という一人称で。チームとファン、サポーターが一心同体になっていると思えた瞬間だった。

すんなりと事が運ぶより、あちこちに頭をぶつけながらでも、一歩ずつ前に進んでいく方がクラブへの愛着は増すのだろうか。そう感激しながら、ファン、サポーターの厚情に応えるためにも、来年は「あの苦しい18年があったから今がある」といえるシーズンにしなければならないと、誓いを新たにしたのだった。

昇格を逃したにもかかわらず、来季のスポンサー料は今季より増える見込みだ。ありがたいのと同時に「最後のチャンスをくれたのだ」と、身が引き締まる思いでもある。来季もダメだったら今度こそ「いいかげんにしろ」となるのだろうと。

私自身は今、猛烈にファイトが湧いている。来年に向けた体制づくりを着々と進めている。

まず、監督を代えた。FC今治内部からという前提の中、J1の広島やJ2の熊本で監督を務めた小野剛にチームを託して来季は戦う。今季途中から指揮を執った工藤も将来は指導者として大きな花を咲かせると見込んでいる。周りも続投させるものと思っていたようだ。

それでも代えたのは能力の問題というより、経験豊富な新監督の手腕に期待してのことだ。

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