2019年9月17日(火)

中国、ゲーム審査再開へ 新作発売に道筋

2018/12/21 23:37
保存
共有
印刷
その他

【広州=川上尚志、上海=松田直樹】中国で3月から凍結されていたゲームの審査が再開され、新作を発売できる見通しになった。審査を所管する当局幹部が21日、再開したと明らかにした。収益悪化に直面する騰訊控股(テンセント)など中国ゲーム大手や中国でゲームを販売する日本企業の事業環境が改善しそうだ。ただ審査基準が厳しくなるとの見方もあり、警戒する企業も多い。

21日に中国南部の海南島で開かれたゲーム産業のイベントで、中国共産党の世論工作を担う「中央宣伝部」傘下組織の幹部が講演し、「第1弾のゲームの審査をすでに終えた」と述べた。当局は審査後、ゲームの発売に必要な許認可番号を発行する。「現在発行を急いでいる。申請がだいぶ多いため、しばらく時間がかかる」と説明した。

3月からの審査凍結は、青少年に対するゲームの悪影響を懸念する共産党の意向が背景にあるとされる。新作が原則発売できず、テンセントや網易(ネットイース)といったネット大手でゲーム部門の収益悪化を招き、株価も低迷してきた。

21日にゲームの審査再開の報道が伝わると株式市場は敏感に反応した。テンセントの株価は終値で前日比約5%上昇し、ゲーム関連株の多くが値上がりした。一部の日本企業にとっても朗報で、スマートフォン向けゲーム「シノアリス」の中国展開を計画するグリーは「状況を注視しており、改善され次第、動ける準備をしている」とする。

ただ今後は審査の基準が変わる可能性があり、身構える企業も多い。7日には中央宣伝部の指示で、道徳面などで問題がありそうなゲームを評価する有識者委員会が設立された。今後はこの委員会の評価を審査の参考にするという。中国の大手ゲーム会社は「審査再開の正式な発表はまだ聞いていない。仮に再開しても審査が今までより厳しくなる可能性もある」と警戒を続けている。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報

新しい日経電子版のお知らせ

より使いやすく、よりビジュアルに!日経電子版はデザインやページ構成を全面的に見直します。まず新たなトップページをご覧いただけます。

※もとの電子版にもすぐ戻れます。