「ひふみ投信」のレオス、25日の上場取りやめ
25日に東証マザーズ市場への上場を予定していたレオス・キャピタルワークス(東京・千代田、藤野英人社長)は20日、上場手続きの延期を同日の取締役会で決議したと発表した。「当社のコーポレート・ガバナンス及び内部管理体制の有効性について、投資家保護の観点から深掘りするべき事項が発生した」ためとしている。上場直前に会社側の判断で取りやめるのは異例だ。東京証券取引所も同日、レオスからの申し出に基づいて上場承認を取り消したと発表した。
レオスは個人投資家に人気が高い「ひふみ投信」や「ひふみプラス」を運用する。ひふみプラスの20日時点の運用残高は5364億円とアクティブ運用の日本株投資信託では最大規模。業容拡大にともなうシステム投資費用などをまかなうため、日本の運用会社としてはスパークス・グループに続く上場を目指していた。
11月19日に東京証券取引所が上場を承認し、21日が投資家の払込期日だった。だがレオスは上場手続きの再開時期について「状況を慎重に判断したうえで総合的に判断する」としている。
内部管理体制の具体的な問題点については開示していないが、顧客管理の業務フローの一部について、主幹事のみずほ証券が追加で確認を申し入れたとみられる。みずほ証券は「個別案件についてはコメントできない」としている。
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