2019年8月26日(月)

日通、中国~欧州間で初の専用貨物列車

2018/12/20 17:28
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【西安=長尾里穂】日本通運は20日、中国~欧州間で同社として初の専用貨物列車による輸送を始めた。大陸を横断しての物流網の国際化が加速しているためで、日通は鉄道とトラックを組み合わせた一貫輸送によりスピードとコスト面の競争力を高める。日系企業以外の顧客開拓もにらみ、2019年3月からの定期運行を目指す。

日通にとって中国~欧州間で初の専用貨物列車が出発した(20日、中国・西安)

中国・西安で20日、ドイツのデュイスブルクに向かう専用列車の出発を前に操業開始の式典を開いた。中国―欧州間を約2週間で結ぶ。長さ40フィート(約12メートル)・積載量10~15トンほどのコンテナを41本連ね、欧州系メーカー製の液晶ディスプレーを中心に自動車部品や電化製品などの貨物を満載した。ブラザー工業など複数の日系企業の荷も含まれる。

日系企業は中国から欧州への輸出で航空や海上輸送を使うことが多く、鉄道は新たな手段となる。鉄道は中国―欧州間で30~40日かかる船便に対し日数は半分以下。航空便よりは遅いが、物流費は半分と安い。ある日系荷主は「コストとリードタイムのバランスもみて利用したい」とし、日通も「鉄道のメリットを強調していきたい」(中国現地法人の担当者)と話す。

日系以外の欧米系顧客も開拓する。主なライバルは国際物流大手の独DHLで、中国南西部の四川省・成都が鉄道輸送の窓口だ。一方日通は中央部の西安に軸足を置く。中国全土では140カ所とDHLを上回るという営業拠点網も生かして集配ニーズに柔軟に応じ、競合他社に対抗する。

中国―欧州間の貨物列車は、広域経済圏構想「一帯一路」を掲げる中国の後押しもあり、運行本数は17年の3700本弱から18年には1.8倍の6500本に伸びる見込み。米中貿易摩擦で輸出先が米国から欧州へシフトする動きも追い風だ。日通は月間のコンテナ数で100本以上まで増えた中国―欧州間の鉄道輸送の取り扱いを、19年には定期運行化も弾みに倍増させる考え。

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