2019年8月21日(水)

トーンモバイル、iPhone版の見守り機能を大幅強化

2018/12/20 13:33
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トーンモバイルが「TONE SIM(for iPhone)」に新機能を追加(撮影:山口健太)

トーンモバイルが「TONE SIM(for iPhone)」に新機能を追加(撮影:山口健太)

カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)傘下のトーンモバイルは2018年12月19日、都内で発表会を開き、MVNO(仮想移動体通信事業者)サービス「TONE SIM」のiPhone版について子ども向けの新機能を発表した。見守り機能「TONEファミリー」には、子どもの異常な移動状態を検知する機能を追加。アプリの利用を時間帯ごとに制限する機能のモニターテストも開始する。

■トーンモバイルは18年9月に単月黒字化

発表会にはトーンモバイル代表取締役社長の石田宏樹氏が登壇。トーンモバイルの主要株主であるフリービットの代表取締役会長も務める石だしは、12月14日に発表したフリービット2019年4月期第2四半期決算について、「トーンモバイルが18年9月に単月黒字化を達成したことを発表した。ターゲットを絞り込み、満足度を高く保つことで黒字化はできる」と語った。

トーンモバイル 代表取締役社長の石田宏樹氏(撮影:山口健太)

トーンモバイル 代表取締役社長の石田宏樹氏(撮影:山口健太)

ターゲットユーザーについて、トーンモバイルはスマホ普及率の低い年齢層に展開しており、「シニアと子どもが73%を占める。スマートフォン(スマホ)市場で空いている部分をさらに強化していく」(石田氏)と語った。

11月30日には、子どものスマホ利用についての啓発活動「スマホあんしんラボ」を開始。同ラボの所長に就任した工藤陽介氏は、「10月にトーンモバイルにジョインした。ネットで被害に遭う子どものフィルタリング利用率は8.4%で、子ども全体の44%に比べて低い。どうやって利用率を高めていくかが重要だ」と語った。

TONEの見守り機能として、保護者のスマホに設定した内容で子どものスマホの画面をロックできることを紹介すると、保護者に驚かれるという。「パソコンにログインするなど複雑な設定が要ると思われがちだが、アプリから簡単に利用できる」(工藤氏)と語った。

また、大阪府では2019年度から災害対策のため小中学校へのスマホ持ち込みを認めるという。工藤氏はTONEのIP電話機能に触れ、「104に発信することで避難所を検索できる。GPS(全地球測位システム)に基づいて近くの避難所を一覧表示し、地図で場所を確認できる。電話から避難所が分かる機能として、好評を得ている」と紹介した。

■VPNを利用したフィルタリングサービスを開発

iPhone用のTONE SIM向けの新機能として、異常な移動状態を検知して通知する「スマート通知」や、SDNやVPNを利用した「AIファイアウォール」機能を発表した。いずれも機械学習を活用した「TONEあんしんAI」で実現しており、「『スマホを守る』から『スマホが守る』世界にしていく」(石田氏)と語った。

スマート通知は、位置情報やアプリの起動、電話の利用などから異常を検出した場合、保護者に通知するサービスとなっている。iOSの画面は電話がかかってきたときと同じ挙動になり、緊急性の高いアラートにした。

AIファイアウォール機能は、SDN(ソフトウエア・デファインド・ネットワーク)やVPN(仮想私設網)を組み合わせたフィルタリング機能で、MVNO交換機と同じレイヤーにSDNコントローラーを設置することで実現した。VPNを張った状態で接続することで、Wi-FiとLTE通信のどちらでもフィルタリングが有効になるという。

まずはモニターテストとして提供し、一部アプリは時間帯ごとの利用制限にも対応する。アプリはYouTube、LINE、Facebook(Instagram)、Twitterが対象。ウェブブラウザーからこれらのアプリを利用する場合も検出できるという。モニターテストの参加者は月額料金から500円を差し引くとしている。

(ライター 山口健太)

[日経 xTECH 2018年12月19日掲載]

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