ドローン開発のALI、知的財産網を構築
ドローン開発スタートアップのエアリアル・ラボ・インダストリーズ(ALI、東京・港)は18日、ドローンの活用に必要な空のインフラ構築に向け同社が出願・保有する、特許などの知的財産ポートフォリオが27件まで広がったと発表した。高い技術力をアピールし、大企業と連携しながら開発を進めたい考えだ。

ALIは2016年創業。浮くバイク「ホバーバイク」やドローン技術の開発を手掛けるほか、人工知能(AI)やブロックチェーン(分散型台帳)など空のインフラ構築に活用できる周辺技術の開発も進めている。
ポートフォリオには、物流分野での活用が期待されるドローン用の3次元での自動飛行ルート生成技術や、低消費電力で広いエリアをカバーする通信規格「LPWA」を使った3次元での位置捕捉など管制機能といった、27件の特許など知財が含まれる。
同社はJR九州や名古屋鉄道、東京電力といった企業と協業し、ドローン関連の技術開発を進めている。保有する知財を組み合わせれば、電線の電磁波を探知し電線網の点検をスムーズに実施するといった様々な業界・分野でのドローンの活用が可能になるという。
ポートフォリオの構築を通じ高い技術力をアピールすることで、協業先のさらなる開拓を進める狙いがある。将来的には他社への知財のライセンス提供も視野に入れる。