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JリーグMVPに川崎の家長 「漂泊の天才」に居場所

2018/12/18 23:45
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大宮から加入2年目、G大阪とのプロ契約から起算すると15年目で、家長の自由なプレースタイルはやっと万人の知るところとなった観がある。

最優秀選手賞を初受賞し、あいさつする川崎の家長昭博=共同

最優秀選手賞を初受賞し、あいさつする川崎の家長昭博=共同

俊秀ぞろいのG大阪の下部組織で「天才レフティー」と呼びならわされた。ジュニアユースで同期の本田圭佑とは生年月日も一緒(1986年6月13日)。本田が逃したユースとトップへの昇格を果たしたが、当時のG大阪は脂の乗った遠藤保仁、二川孝広らがいる盛期にあり、レギュラーの壁は厚かった。2008年の大分へのレンタル移籍をしおに漂泊の暮らしが始まる。

働き口を求めて、どこへでも。スペイン、韓国をさすらって、川崎に流れ着いたのが17年。その身軽さは、チームの親分格である中村憲剛に「超フリーマン」と評されるプレーそのままだった。

家長の特長の一つに「目」のよさがある。右ウイングという持ち場にとどまらず、空いたスペースを見つけては向こう三軒両隣に出張する。

ポジションや約束事という見えないひもが幾重にも巡らされたチームでは、これが肘鉄砲の対象になりやすい。だが、ボールを失わない家長がいることのうまみを周囲がのみこめば、やがて「自由にやらせとこう」となる。川崎の選手たちが打てば響くように家長の動きに応じるようになったのは、彼らが高いスキルと理解力を備えていたからだった。

そんな仲間たちに、家長は「多くの刺激をもらった。このチームに来てよかった」と感謝した。今季32試合に出場し、6得点。「平々凡々な記録で(賞を)もらうのは心苦しいけど」と大照れだったが、存在感は数字を大きく上回っていた。川崎の連覇とは一面、この風来坊を仲間たちが受けいれ、チームのより深い場所に導いていく行程だったように思えてくる。(阿刀田寛)

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