NY株、507ドル安 FOMC前にリスク回避の売り
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【ニューヨーク=平野麻理子】17日の米株式市場で、ダウ工業株30種平均は大幅続落した。終値は前日比507ドル53セント安い2万3592ドル98セント。3月下旬につけた今年の最安値に迫る水準まで下落した。18~19日に開かれる米連邦準備理事会(FRB)の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めるため、株式の持ち高を調整する売りが膨らんだ。
翌日からのFOMCでは、FRBが今年4回目の利上げに踏み切る可能性が高い。住宅市場の減速や貿易摩擦など米経済には懸念材料が増えており、市場ではFRBが19年以降の利上げペースを見直すとの見方が広がっている。先行き不透明感から投資家のリスク回避姿勢が一段と強まった。
メキシコ国境の壁建設を巡る与野党の対立で、政府機関閉鎖の可能性が高まっていることも投資家心理を悪化させた。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は3日続落。1年1カ月ぶりの安値に下げた。機関投資家が重視するS&P500種株価指数も今年の最安値を更新した。
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