グーグルもNYに新拠点 1130億円投資、1.4万人雇用
【シリコンバレー=中西豊紀】米グーグルは17日、ニューヨークに10億ドル(約1130億円)を投じて新オフィスを構えると発表した。同地域での雇用を今後10年で現在の倍の1万4千人超に増やす。ニューヨークにはアマゾン・ドット・コムも新本社を構える計画。多様な人材を求め、IT(情報技術)企業のシリコンバレー外での人材獲得競争が始まっている。
マンハッタン南部に「グーグル・ハドソンスクエア」と呼ぶオフィス群をもうける。敷地面積は170万平方フィート(約16万平方メートル)で東京ドーム3.5個分にあたる。
グーグルは現在、検索や広告、動画共有サイトの「ユーチューブ」などにかかわる社員約7000人をニューヨークで雇用している。事業が拡大するなかソフトウエアエンジニア以外にもマーケティングや娯楽といった多様な分野の専門家が不可欠となっており、同地域の拠点拡充を決めた。
家賃高騰が続くシリコンバレーは若手人材が住みにくい環境となっており、IT大手は他地域に人材獲得の場を求め始めている。ルース・ポラット最高財務責任者(CFO)は声明で「デトロイトやロサンゼルス、テネシーなど、いまや我々はベイエリアの中よりも外での成長が加速している」と述べた。
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